あ行
あ
ICA
ICAとは、「International Coffee Agreement」の略で、国際コーヒー協定とも言われ、コーヒーの需要と供給のバランスを調整し、コーヒー豆の価格の安定させるための政府間協定。
ICO
ICOとは、「International Coffee Organization」の略で「国際コーヒー機構」とも呼ばれる。国際コーヒー協定ICA(International Coffee Agreement)の運営を管理するための機構である。1962年に、価格の安定のメカニズムとして輸出割当制度を持つ、国際コーヒー協定が設立され、1963年にICOが発足した。
アイス・ラテ
アイス・ラテとは、エスプレッソに氷と冷たいミルクを混ぜた物。熱くしたエスプレッソを氷で急激に冷やすことにより、コーヒーの風味をより引き出すことができる。アイス・ラテは、牛乳に氷を入れたグラスに、エスプレッソを静かに注いで作る。一般的に、カフェオレはコーヒーにドリップコーヒーを用い、カフェラテはエスプレッソを用います。
アイスコーヒー
氷やクーラーで冷やしたコーヒーのこと。食品衛生法では清涼飲料に含まれる。★日本人が考えた。
アイリッシュコーヒー
アイルランドの港町のパブで飲まれていたコーヒー。脚付きガラスに白ザラメとアイリッシュ・ウイスキーをいれ、深煎りのコーヒーを注ぎホイップクリームをフロートする。
アジアンコーヒー
アジアンコーヒーには、エキゾチックなコーヒーフレーバーと完熟した甘酸っぱさがある。
アセプティック・ブリックパック
アセプティック・ブリックパックとは、コーヒー粉などの内容物と、袋などの容器を分けて殺菌し、無菌の状態で完全に密封する包装方法。頭文字を取って、「ABパック」とも呼ばれる。長時間の常温保存が可能となり、輸送に関するコストも抑えることができる。
アフォガード
バニラアイスに熱々のエスプレッソをかけて食べるドルチェの一種。イタリアではバニラアイスに紅茶やリキュールなどさまざまな飲み物をかけて食べるドルチェの総称とされている。
アフター・テースト
一般的には、口に残る香味をいいます。
アフターテイスト
コーヒーを飲んだ後に感じる後味のこと。アフターテイストにはコーヒーの特長が出やすく、余韻の長さは豆の持つパワーを示す。従ってアフターテイストもボディ(コク)との相関関係が強い。
アフターミックス
豆の種類ごとに最適な方法で焙煎してからブレンドする製法。コーヒー豆の個性を引き出し、バラエティ豊かな味わいが楽しめる。
アマレーロ種
ブルボン種を改良品種したコーヒー豆のことで、ブルボン種より甘みが強く、生産性が高いのが特徴です。 完熟しても果実の色が黄色の為、「イエローブルボン」と呼ばれることもある。
アメリカスペシャルティコーヒー協会
世界最大のコーヒー取引団体のこと。アメリカスペシャルティコーヒー協会は、「教育と情報交換を通じて素晴らしいコーヒーを育成すること」を目的とし、コーヒーの栽培やロースト、醸造の産業規格を設定し、特別に手をかけて栽培した高級コーヒーの品質規格を一定に保つことが目的である。評価基準を設定し、100点満点中、80点以上の点数を獲得したコーヒー豆は、Specialty Coffee と呼ばれる。
アメリカンコーヒー
浅煎りで焙煎したコーヒー豆でいれたコーヒーのこと。浅煎り豆を多めのお湯でいれたコーヒー」または、抽出したコーヒーを「お湯で薄めたコーヒー」のことを指す場合もあります。コーヒーの苦味が抑えられ、軽くゴクゴクと飲めます。
アメリカンロースト
苦味が目立ち始める「ミディアムロースト」の別名。酸味が強いことに加え、コーヒー特有の苦味が感じられるようになってくるあたりの焙煎の強さ。ファーストウェーブの時代、アメリカで好まれた焙煎度合いが比較的浅煎りであったためこう呼ばれるようになった。
アラビカ種
コーヒー豆の三大原種の一つ。日本で流通している豆は、このうちの「アラビカ種」と「ロブスタ種」 の2種類になります。
アロマ
アロマは抽出したコーヒー液の香りを指し、フレグランスは焙煎豆を粉砕したときの香り、フレーバーは抽出したコーヒー液を口に含んだときの香りとしている。アロマなどコーヒー特有の香りには、リラックス効果が期待できると言う研究結果もある。
アロマパック
包装内で発生する炭酸ガスを外に出し、外からの空気が入らないようにする特殊バルブ付きの包装方法のことをいいます。「AP」ともいいます。コーヒーの新鮮さを保つことが出来る。
アロマフリージング製法
UCCの独自製法で、焙煎直後の炒り豆を-2℃の冷気で急速冷却、さらにその香りを含んだ冷気が循環して豆を冷やすことによって、香り高いコーヒー製品を作る製法のこと。
アンウォッシュド
アンウォッシュドとは、非水洗式、ナチュラル方式とも呼ばれ、収穫したコーヒーの実をそのまま乾燥させる方法。コーヒーの種子を取り出すときに、アンウォッシュド方法、ウォッシュド、パルプドナチュラル、スマトラ式と言う四つの方法がある。アンウォッシュドでは、収穫したコーヒーチェリーをそのまま地面に敷き詰め、天日で乾かしたあと脱穀し、生豆を取り出す。果肉をつけたまま乾燥させることで、生豆にこくが生まれるといわれる。エチオピアやブラジルなどで多く使われている。
浅煎り
浅煎りとは、コーヒー豆の浅い煎り方のことである。コクと香りが弱く、反対に酸味が強くなるのが特徴。焙煎時間の短いものを「浅煎り」。程よい焙煎時間のものを「中煎り」。時間をかけて焙煎したものを「深煎り」と言う。
粗挽き
コーヒー豆の粉砕の度合を示す言葉。粗挽きでドリップすると細挽きに比べあっさりと抽出される。雑味を取りたいときには、粗挽きの粉を多目に使うと旨味だけをひきだせる。
麻袋
麻袋とは、ジュートなどの麻で作られている袋。麻の繊維を編み上げて袋状にした物で、丈夫で摩擦にも強く、コーヒーの生豆を生産地から運搬する際にも、耐久性に優れており、かつ積み上げやすいと言う利点があるため使用される。しかし、周囲の気温や湿度の影響を受けやすいと言う欠点も持っている。
青芳製作所
キッチン用品やテーブルウェアを取り扱うメーカー
アスカソ
コーヒーメーカーを取り扱うメーカー
アウガルテン
ウィーン発祥のコーヒー関連の食器を取り扱うメーカー
acaia
コーヒー用品を取り扱うメーカー
ANCAP
エスプレッソマシンを主に取り扱うメーカー
ANFIM
コーヒーマシンをなどのコーヒー器具を取り扱うメーカー
atta
コーヒー器具、コーヒー用品を取り扱うメーカー
い
イートイン
店内で食べること。テイクアウト(持ち帰り)の反意語。
イエメン
共和国制、西部山岳地帯には、コーヒーの集散地マナハがあります。はっきりした、等級基準をもたないため、取引上、生産地名が名称としてつかわれる。
イタリアンロースト
最も深入りの焙煎度合いのこと。イタリアで、よく飲まれているエスプレッソに定番の焙煎度。
イブリック
トルコ式コーヒーに欠かせない抽出器具。
インスタントコーヒー
コーヒー豆の抽出液を乾燥させて粉末状に加工したインスタント食品である。お湯を注ぐだけで簡単にコーヒーを淹れることができる。
今泉
福岡県福岡市の中央区・天神南部にある今泉と言うエリアは、福岡カフェシーンの発祥地と言われている。多くのカフェが立ち並ぶカフェ激戦区となっているが、初期の頃からオープンしている老舗としては、「エピカフェ」や「ソネス」などがあり、カフェの先駆者的存在。一般的なカフェはもちろん、ペット同伴で入店できるなど様々なタイプのカフェがオープンしたことから話題となった。
煎り止め
コーヒー豆の焙煎を終了するタイミングのこと。
煎りむら
煎りムラ。一緒に焙煎したコーヒー豆の中で、それぞれの焙煎度合いがずれてしまうこと。一つの豆の中でむらができるパターンと、豆同士の間でむらができるパターンがある。熱の加わり方や当たる位置が不均一になることが原因で、炒りむらがあると味や香りが安定しないコーヒーになってしまう。焙煎時に絶えず豆の位置が変わるように攪拌し続けること、熱源との距離を一定に保つこと、焙煎器を半直火式にすることなどで防ぐことができる。
炒り止め
煎り止め
岩城ハウスウェア
ガラス製のドリップサーバーなどを取り扱うメーカー
う
ウィンナーコーヒー
ホットコーヒーを使用したドリンクの一種で、ホットコーヒーにホイップクリームを乗せたもの。ウィーンではフィルターコーヒーにクリームをあわせる飲み方はなく、カプチーノに乗せるミルクフォームの代わりにホイップクリームを使用する方式が誤って伝わったのではないかと推測される。
ヴィーガン(ビーガン)
「ヴィーガン(ビーガン)」とは、肉や乳製品、卵、その他の動物性製品を購入したり、食べたりしない人のことを指す。「完全菜食主義者」とも呼ばれている。ヴィーガン(ビーガン)はもともと、動物虐待に繋がるような人の食文化や産業、社会の仕組みを人だけでなく、動物も含めて地球全体がより良くなることを目的として誕生した言葉。現在、食べ物や衣類やその他の目的のために、動物が犠牲にされることなく生活する方法として提案されている。
ウェット・カプチーノ
温めた牛乳のことを「スチームドミルク」、泡立てた牛乳のことを「フォームドミルク」と言うが、ウェット・カプチーノとは、このフォームドミルクの割合が少ないコーヒーのこと。泡が少なく、水分(液体)量が多いので、デザインカプチーノ(ラテアート)に適している。逆にフォームドミルクが多く、液体が少ないカプチーノのことを「ドライカプチーノ」と言う。
ウォーターコーヒー
水で抽出するコーヒーのこと。冷たい水で時間をかけて抽出する「水出しコーヒー」また「ダッチコーヒー」とも言う。ウォーターコーヒーの場合は普通、深煎りコーヒーを使用する。またゆっくりと抽出するための専用の機材も必要で、これは「ウォータードリッパー」と呼ばれる。熱湯を使ったドリップコーヒーと比べて、カフェインなどの刺激成分が少ない。また、深いコクがあり、酸化や味の変化が少ないなどのメリットがある。
ウォータードリップ
水を使い時間をたっぷりかけて、できるだけ良質成分のを抽出する方法。
ウォッシュド
水洗式といわれる。コーヒーの実から果肉を除去する為の方法のひとつで、果肉を貯水槽にいれ不純物を浮かせて果肉除去機に掛け分離する方法。主にコロンビアやグァテマラなどの中南米、タンザニア、ケニアなどで行われている。
ウォッシュトプロセス
コーヒー豆にしっかりとした酸味とブレのない味わいを与える一般的な方法です。ウェットプロセスのうち、乾燥前にミュシレージを取り除く工程をもつ方式。果肉を取り除いたあと、数日間水に浸けることで発酵を促し、分解作用を利用してミュシレージを排除する。発酵後、豆をすすぎ洗いし、屋外のパティオや高い乾燥棚に置き、天日もしくは機械式ドライヤーで乾燥させます。気候と設備によって、この最終ステップにかかる日数が決まる。
うちカフェ
「おうちカフェ」とも言い、自宅にいながらカフェのような雰囲気を楽しむために演出すること。単に自宅でコーヒーを飲みながら休憩するのではなく、本格的なカフェ空間を演出し、料理や飲み物、小物など細かい部分にまで工夫を凝らすことがポイントとされている。うちカフェブームは高まっており、不況の影響からくる「内食ブーム」がその背景にあると言われている。うちカフェをする際にポイントとなるのは、おいしいコーヒーや紅茶に加え、スイーツ、BGM、カップやソーサーなどの食器、キャンドルやライトなどの照明など好みの物を加えるとより効果的な空間となる。
ウツカフェ
マヤ語で「良いコーヒー」を意味し、コーヒーの安全性を認証するための国際的なプログラムのこと。そのプログラムに基づいてコーヒーを認定、流通経路を追跡可能な状態を明確にしていく団体。これがあることで、コーヒー生産者、加工業者が環境や衛生面の安全を考え、信頼の置ける方法でコーヒーを生産、加工していると言うことを消費者に証明できる。中米、アフリカなどの多くの農園がこの認証を受けており、通常はパッケージや外箱に「UTZ KAPEH」と言う赤い表示がプリントされている。
ウバティー
世界三大紅茶のひとつで、スリランカのウバ地方で生産されることから「ウバティー」と呼ばれるようになった。収穫期は1年中あるが、特徴としてはミルクに良く合うため、ミルクティーとして飲まれることが多い紅茶。世界三大紅茶は、ウバティーの他にインドの「ダージリンティー」、中国の「キームンティー」がある。
臼歯式ミル
一般的に「グラインドミル」と呼ばれている。その名の通り、臼のような構造を持った歯を持つミルで、可動歯と固定歯でコーヒー豆を挽き割るようにして細かくする。すり鉢で粉砕するものを除けば、歴史上最も古い機構のミルといえる。電動式から手動式、業務用から一般用まで幅広く利用されている。微粉が比較的出づらく粒度も揃えやすい、あまり短時間で一気に挽くと摩擦で熱が発生してしまう恐れがある、などのデメリットもある。
上島忠雄
UCC上島珈琲株式会社の創業者。彼の発案により、世界初のミルク入り缶コーヒーが世に登場した。
え
ABパック
アセプティック・ブリックパック。コーヒー粉などの内容物と、袋などの容器を分けて殺菌し、無菌の状態で完全に密封する包装方法です。コーヒーなどの内容物は、高い温度で短時間に殺菌されるため、熱を加えることによる品質の低下が抑えられ、また殺菌と密封が完全であるため、長時間の常温保存が可能となる。また軽量かつ長方形と言うおさまりやすい形状のため、輸送に関するコストも抑えることができる。コーヒーやジュースなどの液体にも用いられることがおおい。
AP
包装内で発生する炭酸ガスを外に出し、外からの空気が入らないようにする特殊バルブ付きの包装方法のこと。「アロマパック」また「アロマブレスパック」とも呼ばれる。開封すると空気に触れて酸化が進んでしまうため、早めに飲みきる必要がある。
SCAJ
日本におけるスペシャルティコーヒーの啓蒙・普及、コーヒー文化の醸成、コーヒー消費の拡大、コーヒー業界の発展を目的に2003年4月22日に設立された団体。日本初のプロのコーヒー販売員育成のための『コーヒーマイスター養成講座』をはじめとした教育活動、『ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ』の主催や海外研修、コーヒーフォーラム等の研究活動などを行っている。
エアポンプ式
主にエスプレッソを淹れる際に用いる方法のことで、圧力の作用で空気を入れる(または出す)ための装置を使用する。ハンドプレッソはこのエアポンプ式を採用しており、手動で本体に空気を送り込むことによって、9気圧の圧力をかけることができる。
エアロプレス
2000年代に入って発明された空気圧を利用してコーヒーを抽出する方式。注射器のような容器にコーヒー豆とお湯を注ぎ、押し出すことによって30秒から1分という短時間でコーヒーを抽出することができる。
エイジドコーヒー
エイジドコーヒー『aged coffee』。コーヒー豆をローストする前、生豆のまま3~5年ほど貯蔵しておくことで、熟成させた豆をつかったコーヒーのこと。熟成させることによって、杉のようなスパイシーで独特の風味が加わると言われている。
エージング
農産物をある一定期間、温度、湿度管理して、保存しておくこと。
エキセルソ
コロンビアコーヒーの格付用語でExceiientと同意。
エスプレッソ
エスプレッソマシンにより抽出されたコーヒーで、イタリア生まれの、濃厚な味のコーヒー。
エスプレッソマシーン
蒸気圧で本格的なエスプレッソを抽出するための機械。
エチオピア
エチオピアのカッファ地方がコーヒー発祥の地とされています。エチオピアはアフリカ大陸の東、ケニアの北側にあります。91年までは社会主義国でした。93年にエリトリアが独立して今は内陸国です。コーヒーの総生産量は25万t、10万t以上は輸出で、世界取引量の3%に値します。
エメラルドマウンテン
コロンビア産のコーヒー豆のブランドの一つ。コロンビアコーヒー農家を代表する組織である、FNCによってにんていされる。スクリーンサイズ、色、味や香りに一定の規格があり、これに合致するものをエメラルドマウンテンのブランドで販売している。コロンビアコーヒー全生産量の中でも、 厳選されたわずか1%未満~3%の高級豆だけが エメラルドマウンテンとして認定される。この豆を使用していることを売りとした缶コーヒーが日本コカ・コーラから発売されており、40年近いロングセラーであることもあって日本におけるブランドの知名度はかなり高い。
エスプレッソサプライ
コーヒー器具を取り扱うメーカー
エアロビー
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
お
オーガニックコーヒー
オーガニックコーヒーとは、農薬や化学肥料などの化学物質を使わずに生産する農業・農法によって栽培されたコーヒーのこと。(有機コーヒーともいう)
オープンカフェ
カフェスタイルの一種で、道路側の壁を取り払って、客席を設け、ガラス張りにして店外でも飲食を楽しめるように演出を施したカフェやレストランのこと。2005年以降、国土交通省のガイドラインと警察庁通達により、国として「オープンカフェは推進すべき物」との判断が明確に示されたため、以前よりも設置が緩和された。
オールド・クロップ
収穫されてから2年以上時間が経過した生豆をオールドクロップと呼ぶ。
オールドクロップ
収穫されてから2年以上時間が経過した生豆をオールドクロップと呼ぶ。
オフィスコーヒーサービス
職場や社内にコーヒーマシンや自動販売機を設置することで、社員やスタッフが手軽にコーヒーを利用できるサービスのこと。自動販売機以外にも、飲みたいコーヒーの袋やカプセルを設置してボタンを押して抽出するタイプの「一杯抽出型」や、一度の抽出で複数杯分のコーヒーを用意できる「ブリューワー型」などがある。
オフィスコーヒーサービス(OCS)
コーヒーマシン、自動販売機などを貸しつけ、コーヒー等の飲料を販売するサービスのこと。
ORIGAMI
ドリッパーやカップ&ソーサーなどを取り扱うメーカー
オージ
水出しコーヒーウォータードリッパー器具を取り扱うメーカー
か行
か
カーレントクロップ
その年に収穫されたコーヒーの生豆のこと。収穫から最も新しいコーヒー生豆をニュークロップ、その年度内に収穫されたコーヒー生豆をカーレントクロップ、それより前に収穫された物をオールドクロップと呼ぶ。
カウンターコーヒー
大手コンビニエンスストアが展開する、淹れたてのコーヒー販売の総称。抽出マシンをレジ周辺で展開している店舗が多く見られる。
ガス置換包装
密封包装内の空気を不活性ガス(窒素・二酸化炭素)と置換することにより酸素濃度を低下させ、酸素による品質劣化を防止、抑制する包装技術、または包装形態のこと。ガスフラッシュとも言う。
カット歯
カット歯式は、業務用や、家庭用の電動ミルに多いタイプの方式。面が凹凸になった一対の歯が、挟んだ豆を切るように粉砕する。手挽のミルの歯は、豆をすりつぶして粉にする臼歯(うすば)と豆を切るようにして粉にするカット歯の二通りがある。
カット式ミル
鋭利なカッターがついた臼型歯を持つミル。一見臼歯式を横にしたような形状に思えるが、臼歯式が「挽き割る」のに対して、カット式はその名の通り「切る」ことによってコーヒー豆を細かくしていく。切り揃えていくため粒度が揃いやすく、微粉がほとんどでない方式とされる。手動式にせよ自動式にせよ他のミルに比べてかなり高額になるが、より雑味の少ないおいしいコーヒーを追求していくのであれば価格に見合った価値が見出せるだけの性能差を持っている。
カッピング
コーヒーの品質の評価をすること。香りと味をチェックする。
カッファ
エチオピアコーヒーの語源とも言われるコーヒー発祥の地。
カップオブエクセレンス
コーヒーの国際的な品評組織であり、その年に収穫されたコーヒーのうち最高品質のものに与えられる称号のこと。COEに選ばれたコーヒー豆はインターネットオークションにかけられ、世界中のコーヒー業者が入札。オークションで決まった落札金額はすべて生産者に還元される仕組みになっている。
カップテイスター
コーヒーの売買にあたり、産地や銘柄ごとの品質などを鑑定するためにテイスティングし、検査をする人のこと。「バリスタ」はコーヒーに関する幅広い知識と確かな技術を持ち、コーヒーを提供するプロフェッショナルを指すが、カップテイスターはこれとは異なり、いわゆるコーヒーのテイスティングのプロで、品質を見極めるスペシャリストである。日本酒の利き酒師や、ワインのソムリエにあたる存在。
カップテスト
ーヒー豆を実際に口に含ませて香り、味わいを確かめる。生豆の検査の一つ、抽出液の苦味、酸味、甘味をチェック。
ガテマラ/グアテマラ
グアテマラ共和国で生産されるコーヒーのこと。グアテマラの主なコーヒーの生産エリアとしては、ウエウエテナンゴ、コバン、アンティグアなどが良く知られるところ。
カトゥアイ種
コーヒー豆のもととなる実が収穫されるコーヒーの木は、品種が数多くあり、「カトゥアイ種」はその中のひとつ。カトゥアイ種は原種ではなく、「ムンドノーボ種」と「カトゥーラ種」をブラジルで交配させてできた物である。カトゥアイ種は樹木が比較的低く、生命力が強い、病中害に強いなどの特徴があり、ブラジルで最も人気が高い品種のひとつになった。ただし、生育期間が10年程度と短いのが欠点である。
カトゥーラ種
コーヒーには多くの品種があるが、カトゥーラ種とはブラジルで発見された「ブルボン種」が突然変異してできたコーヒー豆のこと。従来は「ティピカ」と「ブルボン」がアラビカ種の二大品種と呼ばれ、コロンビアとブラジルでの主力品種となっていた。しかし収穫量があまり多くなく、病中害にも弱いことから、のちに品種改良がされるようになり、コロンビアではカトゥーラとバリエタ・コロンビアが中心となった。カトゥーラ種は病気や害虫に強く、低温にも耐える。樹高が低いため、収穫時の手間がかからない。クオリティが高く、強い酸味を持つと同時に苦みもやや強いのが特徴。
カニ泡
ドリッパーで抽出する際にお湯の温度が高すぎると上がってくる、粒の大きすぎる泡。正常な抽出中に発生するきめ細かい泡と違って、粉全体を持ち上げるような膨らみ方ではなく他の泡を押しのけて表面にぽこぽこと上がってくるのが特徴。カニ泡が出るほどの高温で抽出すると、えぐみや必要以上の苦味なども溶け出した、悪い意味で「苦い」コーヒーになる。
カネフォラ種
中央アフリカ原産のコーヒー豆の種類のひとつ。コーヒー豆として市場ではアラビカ種につぎ、30~35%を占める味や風味の面でアラビカ種に劣る病気や虫に強く、丈夫なので育てやすいアラビカ種と比較すると安値カネフォラ種の代表的な栽培品種として「ロブスタ種」や「コニロン」があるこのためカネフォラ種のことは 一般的にロブスタ種と呼ばれることが多い。
カフィテス
ヨーロッパを中心に、世界中で愛されている世界水準の業務用コーヒーディスペンサー。スピーディに香り高いコーヒーが提供できる。“抽出したて”のコーヒーの香りを逃すこと無く濃縮したコーヒーパック(製法特許取得)を使用。
カフェ
コーヒーや軽食を提供する飲食店。もともとはコーヒーそのものを指すが、日本では商品名などに使用されるのでなければ喫茶店的なお店を指すのが一般的。かつて、お酒や女性店員による過激なサービスが提供されていたことがあるため、法律上は風営法で規制される可能性もある業態である。近年は、インターネットカフェ、メイドカフェなど、コーヒーとは違う所に主要素を置いた形態のお店も多い。
カフェ・オ・レ
カフェオレはフランスで好まれるコーヒーの飲み方で、名前もフランス語由来である。「カフェ」はコーヒーを指し、「オ」は前置詞、「レ」は牛乳を指す。よって、一般的にコーヒーと牛乳を混ぜた物をカフェオレと呼ぶ。代表的な淹れ方は、濃いめに淹れたコーヒーと温めた牛乳を1:1の割合で、カップに同時に注ぎ入れる。昔ながらのスタイルでは、持ち手のない「カフェ・オレ・ボウル」と言う陶器製の器に入れて提供する。また他の方法としては、エスプレッソを抽出したあと、温めた牛乳と混ぜる。エスプレッソがベースになっている物と、コーヒーがベースになっている物とを区別するために、日本では前者を「カフェラテ」、後者を「カフェオレ」と呼び分けている。
カフェ・オレ・ボウル
カフェ・オ・レを飲むための取っ手のない器のこと。
カフェ・コン・パンナ
パンナとはイタリア語でホイップクリームのことを指し、「カフェ・コン・パンナ」とは、エスプレッソの上にホイップクリームを浮かべたコーヒーの名称。正式名称は「エスプレッソコンパナ」で、カップはカプチーノカップを使用する。
カフェバー(Cafe and Bar)
カフェとバーを合わせたような形態のこと。メニューは洋食メニューとワイン、ビール、カクテルを中心に、内装はブティック風など、カフェのようなカジュアルな雰囲気と、様々なお酒を楽しむことができるバーが誘導したようなスタイル。日本では主に1980年代に流行した。
カフェ・フィン
ベトナムや中国圏で使用されているコーヒー抽出器具。アルミやステンレスでできた、金属製のフィルターと穴のあいたカップで構成されており、カップに直接乗せて使用する。カップにコーヒー粉を入れお湯を注ぎ、10分前後かけてゆっくりと抽出するため、非常に濃いコーヒーになる。そのままではかなり飲みにくいため、氷に落として薄めたりコンデンスミルクを加えて、いわゆる「ベトナムコーヒー」として飲まれることが多い。
カフェ・プレス
カフェ・プレスとは、コーヒーの粉を入れたポットに、熱湯を注ぎ、金網製のフィルターを上から押してコーヒーを抽出するコーヒー器具のひとつ。紙製のフィルターを使ったドリップ式とは違い、カフェ・プレスを使うとコーヒーの油分も抽出できるため、コーヒーの持つ味をそのまま引き出すことができる。つまり良いコーヒーであればある程、そのおいしさを楽しめる器具と言える。
カフェ・ポッド
カフェ・ポッドとは、焙煎し挽かれたコーヒー粉を少量ずつに分け、円形に成形したエスプレッソを抽出するための物のこと。カフェ・ポッドの形状はやや平たい円形で、世界共通規格で定められているため、それに応じたエスプレッソマシンを使用すれば手軽に本格的なエスプレッソが味わうことができる。このカフェ・ポッドを使用してエスプレッソを抽出する方法を「カフェポッド式」と言う。
カフェ・マキアート/カフェ・マッキャート
マキアートはイタリア語で“シミ”のこと。コーヒーの表面に浮かんだミルクがシミのように見えることから名づけられた、エスプレッソを使って作るアレンジメニュー。
カフェ・ラテ
フランスのカフェオレ同様コーヒーとミルクをあわせた飲み物、カプチーノよりも、ミルクの割合が多い。
カフェ・ロワイヤル
カフェ・ロワイヤルとは、ブランデーを染み込ませた角砂糖(もしくは砂糖)をスプーンの上に載せ、火を点けて溶かしたあと、コーヒーに入れて飲むスタイルのこと。ブランデーの香りと炎の演出が楽しめる飲み方で、カクテルのひとつでもある。スプーンはコーヒーカップの上に載せて使用するため、先端に引っかかり部分がある「ロワイヤル・スプーン」と言う専用のスプーンを使うのが好ましい。
カフェイン
茶、コーヒー豆などに含まれる主成分。脳や筋肉の働きを活発にするほか、血液循環をよくし利尿効果もある。
カフェインレスコーヒー
カフェインレスコーヒーとは、成分「カフェイン」を取り除いたコーヒーのこと。「デカフェ」、「ノンカフェイン」、「カフェインフリー」とも呼ばれるが、厳密にはわずかながら含まれていたり、一切含まれていないなど違いがあるとされている。妊娠中や授乳中、またカフェイン等に過敏な体質の人でも飲めることから、需要が増えており、世界のコーヒー市場の約10%を占める。カフェインレスコーヒーを作る際は、コーヒー豆の段階でカフェンが除去される。「超臨界二酸化炭素抽出」という方法が用いられる。カフェイン以外の成分が壊れにくいこと、また自然界に存在する二酸化炭素を使うため、安全だとされている。
カフェオレ
カフェオレはフランスで好まれるコーヒーの飲み方で、名前もフランス語由来である。「カフェ」はコーヒーを指し、「オ」は前置詞、「レ」は牛乳を指す。よって、一般的にコーヒーと牛乳を混ぜた物をカフェオレと呼ぶ。代表的な淹れ方は、濃いめに淹れたコーヒーと温めた牛乳を1:1の割合で、カップに同時に注ぎ入れる。昔ながらのスタイルでは、持ち手のない「カフェ・オレ・ボウル」と言う陶器製の器に入れて提供する。また他の方法としては、エスプレッソを抽出したあと、温めた牛乳と混ぜる。エスプレッソがベースになっている物と、コーヒーがベースになっている物とを区別するために、日本では前者を「カフェラテ」、後者を「カフェオレ」と呼び分けている。
カフェテリアプラン
カフェテリアプランとは、1980年代にアメリカで生まれた選択型の福利厚生の仕組みのことをいう。企業が設定した福利厚生メニューの中から従業員が付与されたポイント内で好きなものを選択できる制度。
カフェトライブ
主に福岡、北九州エリアのカフェに関する情報を掲載したウェブサイトの名称。略して「カフェトラ」。ウェブサイトには「カフェを探す」、「ニュース」、「カフェのレシピ」、「カフェを学ぶ」、「タイアップコンテンツ」、「カフェの求人募集」、「特集」のメニューがある。カフェに関する様々な情報が掲載されているメディアで、福岡、北九州エリアで行なわれるカフェ関連イベント情報なども得ることができる。福岡、北九州エリアのカフェ情報の他に、「東京カフェニュース」と題して、東京のカフェに関する情報も閲覧可能。「カフェ用語マニュアル」では、カフェに関する専門用語を解説しており、カフェへの理解を深めるのに役立つ。
カフェプランナー
基本的なコーヒーや紅茶の淹れ方から、カフェレストラン、店舗のプロデュースまで、等級に応じて様々な技術や知識が必要とされる資格のこと。
カフェプレス
筒状のポットにレギュラーコーヒーと熱湯を入れ、上からフィルターで押し沈めて抽出する器具。「プランジャーポット」「フレンチプレス」「コーヒープレス」とも呼ばれる。
カフェフレッドシェケラート
イタリアの夏の人気メニュー。シェーカーを使ってカクテル風に作るアイス コーヒー。
カフェマッキャート
マッキャートはイタリア語で“シミ”のこと。コーヒーの表面に浮かんだミルクがシミのように見えることから名づけられた、エスプレッソのアレンジ メニュー。マキアートともいう。
カフェモカ
カフェモカとは、エスプレッソコーヒーにチョコレートシロップ、スキムミルクを混ぜた飲み物のこと。チョコレートとミルクの代わりにココアを用いることも多く、特にインスタントコーヒーでは、コーヒーとココアを組み合わせた物という概念が一般的である。
カフェラテ
エスプレッソを抽出したところへミルクを入れて作るイタリア生まれのメニューのこと。
カフェリーマン
カフェとサラリーマンと言う2つの単語を組み合わせた造語で、カフェで昼食を取ったり、休憩したりすることが多いサラリーマンのことを呼ぶ。カフェは女性が利用するイメージが強いが、男性でも入りやすいカフェが増えたことから、仕事の合間に利用するサラリーマンが増えた。こうしたカフェでは、ソファを設置したり店内にBGMをかけたりしてくつろげる空間を演出していることが多い。
カフェレシピクリエイター
日本カフェプランナー協会が制定した、カフェレシピを創作、開発、調理をする人及びその資格名。カフェやカフェレストランの店舗数の増加に伴い制定された資格である。従来の喫茶店で提供されていた「軽食」と本格的な「食事メニュー」の中間を「カフェご飯」と言うが、この第三の食事形態を「カフェレシピ」として確立させ、そのカフェレシピに携わる人材を育成する目的でこの資格が制定された。
カフェ本
カフェに関する本や雑誌などの出版物のことを総称してカフェ本と呼ぶ。リイド社の首都圏のおしゃれなカフェを紹介した「カフェ本」と言う名称の本もある。カフェの紹介以外にも、コーヒー、紅茶に関する豆知識や、おいしい淹れ方、アレンジレシピ、店主の日記のような物まで掲載されているカフェ本もあり、そのジャンルは幅広い。本を読みながらゆっくりとカフェタイムを楽しめる「ブックカフェ」とは異なる。
カプチーノ
元はイタリアからきた飲み物。エスプレッソコーヒーに熱い泡立てたミルクをたっぷり入れて作った濃厚な味で人気。
カプチーノ・キアロ
カプチーノ・キアロとは、エスプレッソに対してミルクの割合が多いアレンジカプチーノのこと。キアロとはイタリア語で「明るい」と言う意味。カプチーノとはそもそもイタリアで好まれるコーヒーの飲み方で、陶器のコーヒーカップに注いだエスプレッソに、クリーム状に泡立てた温かい牛乳(フォームドミルク)を加えた物のことを言う。エスプレッソの苦みがフォームドミルクによってマイルドになるのが特徴で、好みによってシナモンやココアパウダーをトッピングする場合もある。
カプチーノ・スクーロ
カプチーノ・スクーロとは、カプチーノ・キアロとは逆に、エスプレッソに対してミルクの割合が少ないアレンジカプチーノのこと。スクーロはイタリア語で「暗い」を意味する。カプチーノは通常、エスプレッソに泡立てた温かい牛乳(フォームドミルク)を入れて作られる。この泡立てた牛乳を作るためには、エスプレッソマシンやミルクフォーマ―などの専用の機械を用いて、熱すぎない温度で手早く撹拌する必要がある。
カペ・アラミド
フィリピンで生産される、ジャコウネコの排泄物から収穫されるコーヒー豆のブランド。野生のジャコウネコは雑食性で、コーヒーチェリーも食料とすることがあり、皮や果肉は消化されるが、パーチメントより内側の種の部分は未消化で排泄されるため、これを集めて洗浄・精製しコーヒー豆とする。消化器内を通過する際に独特な発酵や雑味成分の分解が起こるため、同じ種類のコーヒーを通常の方式で精製するよりも味や香りが段違いに良くなると言われている。独特の香味を生かすために浅煎り~中煎りで飲まれることが多い。
カリタ
「株式会社カリタ」が販売しているコーヒー用品のブランド。戦後に発足した会社だが、現在ではメリタ、ハリオ、コーノなどと並ぶ国内有数のメーカーである。
カリタ式
ペーパーフィルターの注湯するところが三穴。蒸らしのあと、何回かに分けて注湯することが前提。
カルディ
コーヒーの発見にまつわる伝説に登場する少年。山羊飼いの少年・カルディが、山羊が赤い実を食べた後飛び跳ねるほど元気になっているのに気付き、修道士に相談したことからコーヒーの効用が知られるようになったとされている。ただ現在の日本では、コーヒーを中心とした輸入食料品店の名前として認識されていることの方が多い。
隠れ家系
隠れ家系とは、カフェやレストランのスタイルや立地に関して用いられる言葉で、あまり目立たない場所にあるカフェやレストランのことを言う。店舗その物に対して用いる言葉であり、全席個室完備など店の設備に対して用いられることはない。カフェやレストランは通常、人通りの多いところや目立つ場所に立地している方が好条件なのだが、隠れ家系カフェ・レストランの場合は少し奥まったところ、人目につきにくいところにあるのが特徴である。特にカフェなどでは、落ち着いて飲食をしたい人に人気の高いスタイル。また、目立つ場所にあっても、店内の外装・内装に工夫を凝らして「隠れ家系」を演出している店舗もある。
加水分解
水が加わることで分解が起こる化学反応。焙煎初期にしっかりと水分を飛ばしておかないと、クロロゲン酸が加水分解し、不快な渋味の元となるとされる。
果肉
コーヒー豆の外皮に包まれた、甘いゴム質の部分。パルプ、ポルパともいう。
過抽出
意図していない成分まで抽出されてしまうこと。コーヒー豆の持つ成分には(品種や焙煎度合によっても異なるが)好ましい香味成分とそうでないものが混在している。また、本来は好ましい成分でも、量が多くなりすぎると酸味や苦味が際立ちすぎる可能性もある。そのため、お湯の温度や挽き目を調整することで溶け出す成分量をコントロールしなければならない。このコントロールに失敗して成分が出すぎると過抽出の状態となり、味や香りがきつすぎておいしく感じない、酸っぱすぎる・苦すぎる・渋すぎるコーヒーになるなどの失敗につながってしまう。挽き目がばらつく、微粉が混ざるなどの要因でも起こるため、注意が必要。
外皮
コーヒーチェリーの一番外側を覆う果皮。ブドウの皮のような張りがあり、内部の果肉やミュシレージなどを守っている。基本的に生産処理の段階で果肉などと共に破棄される。
甘味
コーヒーの基本の味のひとつ。非常に軟らかで微細な感覚。酸味や苦味の中から引き出されてくる。
缶コーヒー
200ml~500ml程度の小型の缶に詰めて販売されるコーヒー飲料。日本では1958年に始めて販売されて以来、高度成長期のライフスタイルに合致したためか急激に普及。今では世界でも類を見ないほど多種多様な缶コーヒーが販売されている。香料や人工甘味料などいろいろな副原料を使用しているものが多く、未開封であれば一年以上保管しておくことができるものも多いが、味は通常のコーヒーとはまったく異なるものが多い。
香り
嗅覚で捉えられる刺激。コーヒーの持つ香りの成分は非常に複雑で、およそ300種類ほどの香りのバランスによって成り立っているとされる。ひとつひとつを抜き出すと、けして快くはないものも多数含まれるが、全体で嗅ぐとむしろ非常に好ましいものとなる。
Cafelat
エスプレッソマシンを取り扱うメーカー
カフェトロン
ドリップコーヒーマシンを取り扱うメーカー
カーティス
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
カフィーナ・アルファ
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
Gaggia
エスプレッソマシン、コーヒーマシンを取り扱うメーカー
き
キームンティー
世界三大紅茶のひとつで、中華人民共和国・安徽省祁門県(あんきしょうきもんけん)で作られている紅茶のこと。周辺他県で作られている紅茶は「安徽紅茶(あんきこうちゃ)」と呼ばれ、キームンティー(祁門紅茶)とは明確に区別される。日本では「キーモン」、「キーマン」、「キームン」などと呼ばれている。細く整った形状の茶葉で、艶のある黒色であることが特徴。良く締まった茶葉は簡単に開かず、それが高品質を証明する。したがって、蒸らし時間に5分以上の時間を要する。軟らかい味わいでほのかな甘みと、果物の香りや甘い糖蜜の香りをも漂わせる。新茶よりも、半年から1年程経過した方が、香り成分が高まり、味わい深いものとなる。
喫煙喫茶
たばこの対面販売をしており、喫煙場所の提供を主目的とし、併せて飲食営業を行う施設のこと。「喫煙目的室」という施設として、屋内の喫煙が可能な飲食店として運営している。
キッシュ
フランスにおけるパイ料理のひとつ。パイ皿にパイ生地を敷き、溶き卵に生クリームまたは牛乳を入れ混ぜた卵液を流し込みオーブンで焼く、フランスのアルザス・ロレーヌ地方発祥の郷土料理。さらに中にチーズやハム、ベーコン、好みの野菜などを入れるのが主流。卵液は塩味で、おかずとして提供される。
キッチンカー
移動販売車の一種。移動販売車とは、店舗以外の場所へ自動車などで移動し、商品を販売する小売業のこと。コーヒーなどのドリンクは提供スピードが早く、キッチンカーでの営業は作業効率が良いことがメリットとされている。
キャラメル・マキアート
カフェラテのアレンジコーヒーのひとつで、エスプレッソコーヒーに、バニラシロップと温めたミルクを加えて、さらに泡立てたミルクを注ぎ、その上からキャラメルソースをトッピングした物のこと。通常エスプレッソコーヒーを使用するが、日本ではドリップコーヒーをベースとして提供するカフェもある。
キューグレーダー(Qグレーダー)
コーヒーの専門技能の国際資格であり、正式には「Licensed Q Grader」と呼ばれる。バリスタがコーヒーを淹れる職人を指すのに対し、Qグレーダーはコーヒーの品質を評価できる職人を指す。SCA(スペシャルティコーヒー協会)が定めた基準・手順にのっとってコーヒーの評価ができるとQグレーダーに認定される。
キューリグ
『キューリグコーヒーシステム』のこと。あらかじめ1杯分のレギュラーコーヒーが入ったカップをセットしてボタンひとつでコーヒーを抽出するシステム。
キリマンジャロ
アフリカ最高峰の山脈の名称。この麓にコーヒーの産地が広がることから、タンザニア産のコーヒーは「キリマンジャロ」と呼ばれる事が多い。
喫茶店
コーヒー・紅茶・菓子(あるいは軽食)を客に供する飲食店。語義的にはカフェと同じものだが、日本においては戦後~昭和後期に流行した個人経営のフルサービス式の店を指すことが多く、現在のカフェとは分けて語られることも多い。戦前・戦後にかけて、風俗的なサービスや酒類を提供したり、音楽やダンスなど一部の付帯サービスに主体を置いた店舗が多かったため、純粋にコーヒーのみを楽しむ店は「純喫茶」と名乗って区別されていた。ジャズ喫茶、レコード喫茶、ロカビリー喫茶、ゲーム喫茶、漫画喫茶など、時代に合わせたサービスを売りにしたいろいろな形態の店が存在したが、時代の変化に伴って閉店したり形を変える店も多く、近年ではセルフサービス式のカフェに押されて衰退しつつある。しかし、かつての日本の喫茶店文化の象徴であった「ハンドドリップによる一杯点て」を特徴とする「サードウェーブ」の影響で、今後再び回帰していくのではないかとも言われている。
極細挽き
コーヒーの挽き方のひとつで、エスプレッソやトルコ式コーヒーなどに合う挽き方(粒度)。
銀皮(ぎんぴ)
コーヒーの実から豆となる種子を取り出し、果肉などを取り除いたとき、その下にある薄い種皮。銀色に見えるので、一般的には“シルバースキン”と呼ばれる。精製(せいせい)工程でほとんど除かれる。
苦味
コーヒーの基本の味のひとつ。苦味は本来深いな味覚であるが、コーヒーにとっては味を構成する重要な要素である。
KINTO
ティーポットやコーヒードリッパーを取り扱うメーカー
く
グァテマラ
中米コーヒーのほかにバナナの栽培も盛ん。世界遺産マヤ遺跡がある国。
グラインダー
コーヒー豆を粉砕する(挽く)器具・機械のこと。「ミル」ともいう。
グラインド
煎り豆を挽く事。挽く際は一粒一粒が均一に、熱の発生を少なく、抽出器具にあった挽き目が非常に重要となる。
クラシフィカドール
クラシフィカドールとは、ブラジルにおけるコーヒー鑑定士のことである。ブラジルの養成学校でコーヒーに関することを学び、サントス市商工会議所のコーヒー鑑定士コースで全課程修了後の卒業試験に合格すると、クラシフィカドールと認定される。ブラジル政府が公認する国家資格である。クラシフィカドールは、コーヒーの品質審査だけでなく買い付け、国内販売、輸出、語学力といった総合的な能力が求められる。
クリームソーダ
炭酸水にバニラなどのアイスクリームを浮かべた飲料、デザートである。ソーダフロートともいう。日本ではメロンソーダにアイスクリームを浮かべた飲み物が主流だが、海外では、バニラ風味のコーラやルートビアなどの炭酸飲料のことをいう。
クリーンカップ
クリーンカップとは、コーヒーを口に含んだ時の「透明性」を表す。「透明性」と言っても、見た目の透明度のことではなく、コーヒーの味がクリアで雑味などがなく、持ち味がキレイに表現されているかどうかを表す。逆の表現として「ディフェクト(欠点)がある」や「ダーティー(汚い)」などの表現が使われる。
グレード
生産国がコーヒーの品質を評価して格付けをすること。コーヒー豆の等級。
クレマ
クレマとは、エスプレッソの表面に浮かぶきめ細かい泡のことで、お湯、気圧、コーヒーの中にある脂肪分の乳化作用から作られる揮発成分である。クレマがあると、エスプレッソ全体がソフトになり、口当たりのよい味となる。
クレンリネス
クレンリネスは、お店全体の清潔感を表す言葉で、カフェや喫茶店などの外食産業を中心に広まっているQSCAと言う基本理念のひとつ。QSCAとは、商品の味や品質の高さを意味するクオリティ(Quality)、接客レベルを意味するサービス(Service)、お店や従業員の清潔感を意味するクレンリネス(Cleanliness)、雰囲気を意味するアトモスファー(Atmosphere)の頭文字を取った略語である。クレンリネスは清掃、衛生管理、清潔の3つに分けることができる。
クロップ
コーヒーの生豆のこと。または収穫年を意味する場合もある。
クロロゲン酸
コーヒー豆に含まれる成分のひとつで、カフェインより多く含まれている。活性酸素を除去する働きがあり、近年注目されている。
CLick Clack
コーヒー器具・コーヒー用品を取り扱うメーカー
け
ゲイシャ
主にパナマのボケテ地区で栽培されている、エアルーム系品種の一つ。その味わいや香りは、「もはやコーヒーではなくティーである」と評価されるほど。多種多様で華やかなすばらしい香りは、普段コーヒーを飲みなれていなくてもその違いが分かるほどだという。他の品種とは比べ物にならないほど高価だが、是非一度は試してみたい豆といえる。なお、「ゲイシャ」とはこの品種が発見されたエチオピアの地名のこと。
ケメックス
アメリカを代表するコーヒーメーカーのブランドで、ガラスや木を用いた、三角フラスコと漏斗を合体させたようなデザインが特徴。そのデザイン性の高さから、MoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクション(永久展示品)にも認定されている。
煙
コーヒー豆を焙煎する際に発生する気体。焙煎全行程を通してかなりの量の煙が発生するため、屋外で行う場合でも周囲に迷惑がかからないか注意しなければならない。屋内で行う場合は換気が絶対に必要である。また、生豆を火にかけて最初に立ち上る煙は、生豆独特の不快なにおいを含んでいるため、特に注意が必要。
欠損豆
欠点豆の一種。流通段階で何らかの理由で変形・欠損してしまったコーヒー豆。豆の一部が大きく欠けてしまっているものが多いが、ヒビのようになっているもの、虫食い豆などもある。焙煎のむらになりやすい他、隙間にカビが生えてしまうこともあるため、形状を目安に取り除かれる。
欠点豆
黒豆、虫食い、砕け豆、異物など。
こ
コーノ(Kono)
「珈琲サイフォン株式会社」が販売しているコーヒー用品のブランド。社名にあるサイフォンはもちろん、ペーパードリッパー、ネルドリッパー、ミル、ポットなども製造。カリタ、メリタ、ハリオなどと並び、国内でも有数のブランドとされる。特にカット式ミルの「ミルっこ」シリーズは非常に高い評価を得ており、公式通販ショップでも購入が予約制となる程の人気商品となっている。
コーヒー
コーヒーノキの種子であるコーヒー豆を焙煎・粉砕し、お湯に成分を抽出したもの。「コーヒー豆」「コーヒー粉(粉砕後)」「コーヒー液(抽出液)」、さらには「インスタントコーヒー」などの形態を変えたものや「コーヒー飲料」などもすべてコーヒーと称される可能性があるため、どれのことを指しているのか紛らわしいことも多い(一般的な文脈では、抽出液を指すことが多い)。現在ではエスプレッソとその派生飲料、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの「コーヒー飲料」も含めて、世界中で様々な種類のコーヒーが飲まれている。
コーヒーアカデミー
正式名称は「UCCコーヒーアカデミー」。UCCが運営する2007年4月からはじまったコーヒー専門の教育機関。
コーヒーインストラクター
コーヒーの正しい知識の普及と技術の向上等を目的に、全日本コーヒー商工組合連合会が2003年に立ち上げた資格認定制度を受講し、専門知識や鑑定技術を習得した者に与えられる資格。習得した内容により1級、2級などの種類がある。
コーヒークーポン(UCCコーヒークーポン)
UCCのコーヒー製品に付いているポイントのこと。また、そのポイントを集めるとポイント数に応じて用意された景品と交換できるサービスのこと。
コーヒーサーバー
コーヒーサーバーとは、ドリップしたコーヒーを受けるためのガラス製の容器のこと。耐熱ガラスでできていることが多く、直火加熱や電子レンジ加熱が可能の物もある。家庭用としては真空断熱構造など保温機能付きのものも人気。
コーヒーサイフォン
コーヒーサイフォンとは、コーヒーを抽出するための器具である。19世紀のヨーロッパで発明された物で、フラスコの底をアルコールランプで温めることにより水蒸気の膨張を利用して湯を上方のロートに移動させ、ロート内にあるコーヒー粉と湯を混ぜ合わせる。その後、アルコールランプを外すことにより水蒸気が冷やされて収縮し、フラスコ内にコーヒーが再度吸い込まれると言う抽出方法。
コーヒーシュガー
コーヒーシュガーとは、カラメル溶液を加えた茶褐色で結晶の大きな氷砂糖のことである。コーヒーは使う砂糖によっても味わいが変化する特徴があるため、コーヒーをより楽しめるようにと作られた。コーヒーシュガーはブレンドコーヒーよりもストレートコーヒーに適している。
コーヒーチェリー
コーヒーチェリーとは、コーヒーの果実のことである。完熟するとさくらんぼに似ているために、コーヒーチェリーと呼ばれるようになった。
コーヒーノキ
コーヒーノキとは、コーヒー豆を収穫するために栽培されているアカネ科、コーヒーノキ属に属する常緑樹のこと。コーヒーノキは和名で、赤道を中心に南北25℃のコーヒー・ベルトと呼ばれる地域で栽培される。野生のままだと10mくらいの高さまで成長するが、農園では収穫がしやすいよう、1.5~2m程度に剪定されている。
コーヒーマイスター
コーヒーマイスターとは、顧客に対して豊かなコーヒー生活を提案できるプロの販売員を言う。コーヒーに対するより深い知識と基本技術の習得が必要とされる。日本スペシャリティコーヒー協会が主催するコーヒーマイスター講座を修了し、認定試験を合格すると認定される。コーヒーマイスター養成講座は、東京と関西では春と秋の年に2回、福岡では春か秋のどちらかに開催される。また実技講習1回の参加も必須条件となる。コーヒーマイスターの資格は3年ごとに更新され、その際に日本スペシャルティコーヒー協会の会員である必要がある。また、さらに上位の知識を習得することで、アドバンスドコーヒーマイスターと言う資格を取得することができる。
コーヒーミル
コーヒーミルとは、焙煎されたコーヒー豆を粉砕するための器具であり、手動タイプと電動タイプの2種類がある。主に家庭用のものを指す名称で、業務用はグラインダーと呼ばれることが多い。
コーヒーメーカー
コーヒーメーカーは、自動的にコーヒーを抽出するための電化製品である。コーヒーは抽出する際に様々な要素により味が変動してしまうため、味が変動し得る要素を調節して自動的に定量として設定し、いつも同じおいしい味のコーヒーを淹れることができるように開発された物である。
コーヒーロースター
コーヒーロースターとは、コーヒー豆を焙煎するための機器である。コーヒーロースターには、業務用の大型の物から家庭用の小型の物まで様々な種類があり、手動式と電動式に分かれる。手動式のコーヒーロースターは、携帯用ガスコンロや都市ガス、プロパンガスのレンジを使う。焙煎の度合いを色や豆がはぜる音で判断するが、煎りムラがないように焙煎するには熟練が必要となる。電動式は、熱風循環式などがあり、煎る時間のみをタイマーでセットする物や、温度や温度カーブ、時間を自由にセットできる物などがある。また、コーヒーロースターには、コーヒーを生豆の状態で仕入れて焙煎したあとに卸売りや小売りする業者の意味もある。
コーヒー飲料
コーヒー飲料とは、「コーヒー飲料などの表示に関する公正競争規約」で定義されている名称のひとつである。コーヒーは「コーヒー」、「コーヒー飲料」、「コーヒー入り清涼飲料」に分類される。コーヒー飲料は、内容量100g中生豆換算で2.5g以上5g未満のコーヒー豆から抽出、溶出したコーヒー分を含む物と定義されている。そして、生豆換算が5g以上の物は「コーヒー」、1g以上2.5g未満の物は「コーヒー入り清涼飲料」に分類される。また、コーヒーが使われていても乳固形分を3%以上含むと、「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」によって「乳飲料」に分類されるため、「コーヒー」の分類からは外れることになる。
コーヒー鑑定士
ブラジルの資格制度で、コーヒー豆の買い付けや販売、輸出、相場感覚などの商業上の知識に加え、コーヒー豆の格付けをするための知識、ブレンド製造の技術を身につけた者が取得することができる。現在では、サントス商工会議所の運営によって鑑定士養成学校が運営されている。ポルトガル語で「クラシフィカドール」とも言う。
コーヒー豆
コーヒーノキの種子。コーヒーチェリーと呼ばれる赤い実を、収穫後に生産処理することで得られる。このときの処理方式には「ドライ(ナチュラル)」「ウォッシュト」「パルプトナチュラル」などいくつか種類があり、どの方式をとったかによっても味わいが変わる。
コーヒー入り清涼飲料
「コーヒー入り清涼飲料」とはコーヒー生豆換算で1g以上2.5g未満のコーヒー豆から抽出または溶出したコーヒー分を含むもの。コーヒーに関しては「コーヒー」、「コーヒー飲料」、「コーヒー入り清涼飲料」に分類されており、この3つの違いは、コーヒー成分の含量にある。飲料の内容量100g中、生豆換算でコーヒー豆から抽出、溶出したコーヒーの含量は、「コーヒー入り清涼飲料」は1g以上2.5g未満、「コーヒー飲料」は2.5g以上5g未満、「コーヒー」は5g以上とそれぞれ定義されている。
コーヒー博物館
正式名称は「UCCコーヒー博物館」。UCCが運営する企業博物館で、世界で唯一の「カップから農園まで」網羅したコーヒー専門博物館。
コーヒー粉
焙煎したコーヒー豆を適正な粒度まで粉砕したもの。通常、「ミル」と呼ばれる専用の器具で、粒度を調整しながら挽いて粉にする。焙煎したコーヒー豆は時間の経過とともに劣化するが、ミルで挽いてコーヒー粉にしてしまうとそのスピードが急激に上がってしまうため、できるだけ豆の状態で購入して抽出する直前に挽くのが望ましいとされる。
コールドブリュー
冷水や常温水でコーヒーを抽出する、いわゆる ”水出しアイスコーヒー”のこと。熱をかけず時間をかけてゆっくり抽出することで、コーヒーの香りが液中にじっくりと溶け込み、熱いお湯で抽出されやすい苦み成分が抑えられるので、豊かな香りとキレのあるすっきりとした味わいが特長となる。
ココア
ココアの原料はアオギリ科に属する熱帯植物カカオ樹の種子(カカオ豆)。★コロンブスがヨーロッパに伝えた。
コナ
アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島の西側にあるコナ地区で栽培されるアラビカ種のコーヒーのこと。
コナコーヒー
コナコーヒーとは、アメリカ合衆国のハワイ州のハワイ島西岸のコナコーストで主に栽培されているコーヒーの総称である。苦みが少なくやわらかな酸味と甘い香りが特徴である。コナコーヒーは一本の木から約5~9kgの豆が取れるが、収穫まで4年かかり、生産量は世界のコーヒー生産量の1%以下とも言われる程希少な物である。コナ地区はハワイの火山が作る豊かな土壌、雨量、日照時間、標高など、理想的な条件がそろっており、ブルーマウンテンと並んで世界最高のコーヒーと称されている。ブルーマウンテン、キリマンジャロに並び、コナコーヒーは世界三大コーヒーの一つである。
コニロン
コニロンとは、ブラジルで生産されているカネフォーラ種(ロブスタ)の突然変異種のひとつである。ほとんどが国内で消費されている。
コピ・ルアク
インドネシアで生産される、ジャコウネコの排泄物から収穫される未消化のコーヒー豆のブランド。野生のジャコウネコは雑食性で、コーヒーチェリーも食料とすることがある。皮や果肉は消化されるが、パーチメントより内側の種の部分は未消化で排泄されるため、これを集めて洗浄・精製しコーヒー豆とする。ジャコウネコはコーヒーチェリーを食べる際に、よく熟したおいしいものだけを選んで食べていると推測されており、また消化器内を通過する際に独特な発酵や雑味成分の分解が起こるとされ、同じ種類のコーヒーを通常の方式で精製するよりも味や香りが段違いに良くなると言われている。
コロンビア
コロンビアは、南米大陸にある有名なコーヒー生産国で、この国で生産されるコーヒー豆の銘柄でもある。コロンビアの土壌は火山灰を多く含み、昼夜の寒暖差、雨季と乾季のバランスなど、コーヒーの生産にとって好条件がそろっている。コロンビア豆はすべてアラビカ種に属し、芳醇な甘み、やわらかな苦み、コクをあわせ持つバランスの取れた味わい。焙煎は、ミディアムローストかフルシティローストがおすすめで、エスプレッソやブレンドのベースに使われることが多い。
コンデンスミルク
牛乳に糖分を加え、煮詰めて濃縮したもの。もともとは濃度の高い糖分によって牛乳の保存性を高める目的で作られたもので、高温多湿な気候の地域や流通が不便な場所で「濃縮牛乳」として使用されていた。現在でも、ベトナムなどの地域ではコーヒーに欠かせないアイテムとなっており、日本でも「マックスコーヒー」のような甘い缶入りコーヒーなどの形で一部地域で愛飲されている。
個店カフェ
ブランドカフェは企業が運営するチェーン展開型の経営なのに対し、個人(もしくは企業)が営んでいるカフェの事を差す。
五原味
味の5原味(甘味、酸味、苦味、うまみ、塩見)
硬水
溶けているイオン量の多い水。既に水溶性の成分が多く含まれるため、コーヒーを淹れる際に使用すると味や香りの成分があまり溶け出さず、すっきりとしたコーヒーになる。
混合焙煎
2種類以上の生豆をいっしょに焙煎する方法。
コーノ
ペーパードリップ・サイフォンを取り扱うメーカー
コーヒーダイアリー
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
さ行
さ
サードウェーブ
アメリカのコーヒー文化のうち「第3の波」(ムーブメント)のこと。1960年代まで続いた、大量消費の時代がファーストウェーブ。そこから1990年代まで続いた、シアトルを中心に広がった深煎りムーブメントがセカンドウェーブ。1990年代後半から続いているのが、一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れるスタイルのサードウェーブである。
サーバー
ペーパードリップなどでコーヒーを抽出する時に使用する、抽出したコーヒーを受ける器具。
サイフォニスト
サイフォンを使ったコーヒー抽出のスペシャリストの総称。「ワールド サイフォニスト チャンピオンシップ」という世界大会も開催され、手際の良い動き、パフォーマンス・プレゼンテーションを競い合う。
サイフォン
サイフォンとは、浸透ろ過式のコーヒー抽出器具のことである。ロート、フィルター、フラスコ、熱源などの器具で構成され、気圧の差によって湯を移動させてコーヒーを抽出する浸漬(しんし)法。フラスコ内の水を沸騰させ、気圧の変化を利用してお湯を移動させながらコーヒーを抽出する。サイフォンは視覚的にも楽しく、カフェなどでも使われる。
サイホン抽出法
サイフォンを使って抽出する方法、お湯の温度管理が機械的におこなわれるので、同じ味の再現に好都合である。
サスティナビリティ
サスティナビリティ(sustainability)とは持続可能性の意味。地球環境問題への取組みにおいて開発を環境保全と調和させ、未来にも必要な地球資源を残すことによってはじめて人類の発展が持続可能なものになるという考え方。
サステイナブルコーヒー
サステイナブルコーヒーとは、サスティナビリティに配慮された農業によって生産されたコーヒーのことである。サスティナビリティな農業とは、生産物の価値に見合う適正な報酬を農家に支払うこと。オーガニック製品にインセンティブを支払い、また自然資源の管理を実践することに報酬を支払うことで、今までとは異なる市場機会を作る試みである。サステイナブルコーヒーは、大きく分けて次の3つから構成される。正当な売買により供給される「フェアトレードコーヒー」、有機肥料を使い無農薬で生産された「オーガニックコーヒー」、そして生態系を崩さず、環境保護に配慮して生産された「シェードツリーコーヒー」である。
サテン
サテンとは、朱子織(しゅすおり)の織物のことを言うが、「ホワイトサテン」となると、リキュールベースのカクテルを指す。ホワイトサテンは、同量のコーヒーリキュール、ガリアーノ、生クリームをシェイクして作る。芳しい香りのコーヒーリキュールにガリアーノが合わさると、さわやかな甘い風味が出てくる。さらに生クリームを加えることで、まろやかなテイストに仕上がり、食後やカクテルタイム、デザート、ナイトキャップなど様々なシチュエーションで人気。名前に「ホワイト」と付くが、実際の色合いは真っ白ではない。
サビ病
サビ病とは、コーヒーの木に見られる病気のこと。葉からサビ状の粉をふいたような症状を呈し、やがて樹全体の葉や樹皮に症状が広がり枯れてしまう。コーヒーノキ、特にアラビカ種のほとんどはこの病気に非常に弱く、中間寄生体を媒介し複数年にわたって断続的に広がるため、流行し始めると壊滅的な被害が発生する。過去何度か大発生したことがあり、被害の大きかった地域ではアラビカ種からロブスタ種への大々的な植え替えを余儀なくされるなど、産業全体に大ダメージを与えた。そのため、この病気に対する耐病性が高い品種は栽培用としても交配用としても需要が非常に大きい。
さび病
さび病とは、コーヒーの木に見られる病気のこと。葉からサビ状の粉をふいたような症状を呈し、やがて樹全体の葉や樹皮に症状が広がり枯れてしまう。コーヒーノキ、特にアラビカ種のほとんどはこの病気に非常に弱く、中間寄生体を媒介し複数年にわたって断続的に広がるため、流行し始めると壊滅的な被害が発生する。過去何度か大発生したことがあり、被害の大きかった地域ではアラビカ種からロブスタ種への大々的な植え替えを余儀なくされるなど、産業全体に大ダメージを与えた。そのため、この病気に対する耐病性が高い品種は栽培用としても交配用としても需要が非常に大きい。
細胞壁
植物の細胞を構成する、セルロースなどでできた固い壁のような構造。コーヒーの場合この細胞壁が他の植物に比べて固く、焙煎時に内部にガスが溜まって高圧になる。そのため、焙煎中に豆が膨らみ、ハゼが起こるとされている。
酸味
コーヒーにおける酸味は、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸、リンゴ酸、クエン酸などがもとになっている。これらの酸味は、焙煎すると分解されるが、若干の酸はおいしいコーヒーの要素と言える。それとは別に、コーヒーの酸味を感じるもうひとつの原因は豆の劣化。コーヒー豆は、酸素に触れることで焙煎直後からだんだんと酸化し始める。豆を挽いて粉状になると酸化のスピードが速まり、時間の経過とともに酸味が強まる。そのため、焙煎日が新しい豆を少量ずつ購入し、コーヒーを淹れる直前に豆を挽き、使用しない豆は冷凍庫で保存しておくと豆の酸化を遅らせることができる。
サーモス(Thermos)
真空断熱ポットや二重構造サーバーに直接ドリップできるコーヒーマシンを取り扱うメーカー
ザリーナ
エスプレッソマシンを取り扱うメーカー
サエコ
エスプレッソマシン、コーヒーマシンを取り扱うメーカー
し
CBD
CBDとは、コーヒーの木の病害の一種で、木の内部を侵し、感染するとコーヒーの果実が黒くなって落ちてしまう。
CQI
CQIとは、Coffee Quality Instituteの略で、コーヒー品質協会のこと。コーヒーの品質を安定させるとともに、コーヒー生産者が安心して高品質なコーヒーを生産し、より良い生活ができるよう支援するために設立された機関である。スペシャルティコーヒーの品質規格を一定にするため設けられたSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)の下部組織、Specialty Coffee Instituteをもとに設立。世界規模で活動している。生産者と生産されるコーヒー豆について所管し、2004年(平成16年)よりインターネットでの生豆販売、オークション販売なども行なう。
GF
密封包装内の空気を不活性ガス(窒素・二酸化炭素)と置換することにより酸素濃度を低下させ、酸素による品質劣化を防止、抑制する包装技術、または包装形態のこと。ガスフラッシュとも言う。
シアトル系カフェ
シアトル系カフェとは、アメリカ西海岸で発展したスペシャルティコーヒーを指す。シアトル系カフェのコーヒーチェーンは、スターバックス、タリーズ、シアトルズベストコーヒーなどが代表的。客と店員がコミュニケーションを取りながら、大きめのカップにコーヒーを淹れるのが特徴である。また、エスプレッソコーヒーをメニューの柱にしている点もシアトル系カフェのコーヒーチェーンならでは。エスプレッソコーヒーをベースにフレーバーをトッピングする、新しいメニューを取り入れたことで人気が出た。またカフェには、シアトル系の他にイタリア系がある。そちらはカップの容量が小さく、バーテンダーのようにコーヒーを淹れるテクニックを見せるのが特徴。
シェードツリー
日陰樹(ひいんじゅ)とも呼ばれる、日陰用の樹木のこと。コーヒーの木は、直射日光に当たり続けると、葉が日焼けを起こすため、コーヒー農園ではコーヒーの木より背の高い木を植え、直射日光から守っている。マンゴーやバナナなどの樹木を植えるのが一般的。コーヒーの木とシェードツリーが混在すると、収穫用の機械が使いづらいため、手摘みで収穫しなければならず、手間がかかると言うデメリットがある。農園に複数の樹木が混在すると、いろいろな生物が生息しやすく、自然環境に優しい。
シティロースト
シティローストとは、焙煎の段階のひとつ。コーヒー豆は、生豆のままでは青臭さや穀物のような匂いがあるため、火で煎る焙煎(ロースト)と言う作業が必要。コーヒー特有の苦みやコク、酸味などを引き出す、コーヒー豆の加工工程で重要な作業と言える。焙煎は浅煎りから深煎りまで8段階に分かれており、シティローストは中間に位置する、最も標準的なロースト方法。カフェや家庭で飲まれているコーヒーの多くはシティローストで、酸味や甘み、苦みなどのバランスが良いのが特徴である。浅煎りは焙煎時間が短く、豆の色も生豆に近い淡い茶色をしており、深煎りになると焙煎時間は長くなり豆の色は黒に近くなる。
シナモンロースト
シナモンローストは、焙煎の段階のひとつで、シナモン色に近い浅煎り焙煎のこと。コーヒーは淡い緑色をした生豆を、そのまま飲料として用いることができないので、焙煎と言う煎る作業が必要となる。焙煎が進むと、コーヒー豆は淡い茶色から黒色へと変化し、この工程で豆に含まれる成分が化学反応を起こし、コーヒー特有の苦みや香り、酸味、甘みが生まれる。焙煎には8段階あり、最も浅煎りな物がライトロースト。シナモンローストはその次に焙煎時間が短いもの。そのため酸味もあまり強くなく、口あたりが良く飲みやすい。高品質なブルーマウンテンやキリマンジャロなどのコーヒー豆は、ソフトな酸味とフルーティーな味が楽しめる。
ジャズベ
トルコ式コーヒー(ターキッシュコーヒー)をいれるときの器具。「ジャズベ」とも呼ばれる。銅または真鍮(しんちゅう)製で、柄のついたひしゃく型をしている。分量のコーヒーと水を入れ、煮出して抽出する。
ジャワ・ロブスタ
インドネシア産の主要コーヒー。ジャワの水洗い式ロブスタ種名として定着している。
昭和レトロ
昭和レトロとは、昭和を懐かしむ思い、もしくは昭和時代のノスタルジックな雰囲気や憧れからつくられた、当時の雰囲気を感じさせるものをさす。ジャンル問わず、そのような雰囲気のあるものであれば家具や雑貨・玩具・昭和風のカフェなど、どんなものも昭和レトロに該当する。若者世代の中で人気が高まっているのが昭和レトロなカフェ。カラフルなクリームソーダやプリンアラモード、パフェ、たまごサンドなど、昔ながらの喫茶店メニューが楽しめる。
ショコラ
ショコラとは、フランス語で「チョコレート」もしくは「ココア」を指す言葉。チョコレート専門の菓子職人のことを「ショコラティエ」と称する。さらに、メーカーブランドによっても、自社商品をチョコレートと称していたり、ショコラと称していたりするなど、使われるシチュエーションによって変わる場合もある。
ショップコンサルタント
ショップコンサルタントとは、カフェのチェーン店において、本部とフランチャイズ店舗とのパイプ役を引き受けるスタッフのこと。略して「SC」と表記することもある。通常チェーン店本部の社員が担い、アルバイトや契約社員などがこの役割を行なうことはない。フランチャイズ店舗とは、本部とフランチャイズ契約を結んだ店舗を指す。既存の店舗で知名度がある場合は、ある程度の集客が期待できるため、相応の初期費用を支払わなければならない。また、フランチャイズ店舗を管理する所有者は、売り上げの一部を本部に納める必要がある。
シルバースキン
コーヒーの果実の種子をつつむ柔らかい内皮の事。銀皮と呼ばれる。コーヒー豆のセンターカット部に残っていて、焙煎時に出てくる。
シングルオリジン
同じ自然条件を有する単一の産地で出来たコーヒー豆のこと。品質の良い豆は、産地固有の特徴が風味に現れる。サードウェイブと呼ばれる昨今のコーヒー ブームの中で、新しいトレンドとして注目を集めている。
自家焙煎
専門業者ではなく、コーヒーを淹れる店や人が自身で焙煎を行うこと。かつては、こだわりを持った喫茶店が「自店で焙煎していますよ」という意味で使用していることが多かったが、近年では一般消費者が生豆を購入して自分で焙煎することを指すことの方が多くなった。焙煎度合いを細かく好みに合わせることができる他、生豆の状態をチェックすることができるためより上質な豆を使用できるというメリットがある。焙煎のテクニックそのものはもちろん、同じ豆で焙煎の深さをかえて味の変化を見たり、豆の種類ごとの適正な焙煎度合いの追求など、つきつめていくときりが無いほどの奥の深さがあるとされる。
渋味
舌や口内の粘膜が収縮することによって感じる味覚。厳密には痛覚の一種とされる。コーヒーの場合、クロロゲン酸やその分解物であるコーヒー酸、キナ酸などによって引き起こされ、適度で好ましい味わいの一部とみなされる。
純喫茶
酒類の提供や女性の接待などのない、純粋にコーヒーを楽しむための喫茶店。戦前、サービスを競い合ううちにコーヒーと関係のない方向へ発達しすぎた「特殊喫茶」と区別するために、店側が自称した呼び方。近年は特殊喫茶側が規制に伴って呼称を変えたため区別する必然性はなくなったが、ある種の誇りを持って今もこの名称を使用し続ける店も多い。
深煎り
コーヒーの「焙煎(ロースト)」する際の焙煎の度合いのひとつ。焙煎時間が最も短い物が「浅煎り」、中間の物が「中煎り」、最も長い物が「深煎り」となるが、通常の焙煎度合いは8段階に分けられている。深煎りのコーヒーは苦みが強く、酸味は弱い。また、コーヒー豆の色味も、深煎りの豆は黒に近い。コーヒーの豆は焙煎の過程で水分が飛び、縮んでしまう特性があるが、ある段階まで進むと逆に膨らむと言う性質がある。浅煎りの豆は膨らみが少なく、締まっていて硬いが、深煎りの豆は膨張段階に入っているため、膨らみが大きくサクサクしているのが特徴である。豆の品種やコーヒーの抽出方法によって適切な焙煎度合いは変化する。
真空充填包装
真空充填包装とは、コーヒー豆や食品などに用いられる包装方法のひとつ。「VP(バキュームパック)」とも呼ばれている。コーヒーが入った容器内の空気を取り除いて、真空包装した物のこと。袋に商品を充填したあと、真空の状態で密封になるよう包装する。袋の中の空気は取り除かれるため、内容品に包装フィルムが密着。空気が入るのを防ぐことにより、酸化によるコーヒーの品質劣化を防止する効果がある。コーヒー豆は酸化によって風味や香りが劣化してしまうため、包装の際は一般的にこの「真空充填包装」または「ガス充填包装」が用いられている。
霜害
コーヒーの降霜による被害。1945年にブラジルが霜害に見舞われ破壊的な打撃を受けると、コーヒーの価格も記録的に高騰した。
JURA
業務用コーヒーマシンを取り扱うメーカー
シモネリ
イタリア老舗のエスプレッソマシンを取り扱うメーカー
ジェネカフェ
コーヒーロースターなどを取り扱うメーカー
す
スーパーアロマ製法
UCCが開発したレギュラーコーヒーの製造技術。最も香りが発生する焙煎豆を粉砕する時の香りをパッケージに封じ込めるために、粉砕から包装までの工程において酸素に触れないようにする画期的な製法。
スーパーバイザー
スーパーバイザーとは、チェーン店において、本部から各店舗に対して派遣される、運営、経営について指導する役割を担った人のことを言う。英語表記は「supervisor」で、略して「SV」と呼ばれることもある。フランチャイズ展開をしているカフェにもこのスーパーバイザーが派遣されており、通常ひとりのスーパーバイザーが複数の店舗を管轄し、巡回しながら指導する。ひとつの店舗にひとりの店長がいる場合、その店舗周辺の複数の店舗をこのスーパーバイザーが請け負い、指導していくことによって、各店舗が本部の方針に沿って経営されているかが確認できる。
スクリーン
生豆の大きさを分類する場合に使う用語。穴のあいた篩にかけて選別される。基本的にスクリーンが大きいほど価値が上がる。
スクリーンサイズ
コーヒー豆の大きさを示す単位。センターカットと直交する方向の中央部の直径が基準となる。一定のサイズの目のふるい(スクリーン)にかけ、落ちずに残ったものを合格とする選定方式を取る。一部の国では、このスクリーンサイズが豆の等級を決める要素となっている。
スコーン
スコーンとは、スコットランド料理のひとつで、小麦粉を使った焼き菓子。もともとはパンの種類のひとつ。小麦粉、大麦粉もしくはオートミールにベーキングパウダーを加え、牛乳でまとめてから焼く。粉にバターを練り込んだり、レーズンなどのドライフルーツを混ぜて焼き上げることも多い。コーヒーや紅茶との相性が良いため、カフェなどでも飲み物と一緒に食べる軽食、デザートとして販売されている。
スターバックス
1971年にアメリカ合衆国・ワシントン州の都市、シアトルで開業したカフェ。1986年にはじめた「カフェラテなどエスプレッソが主体の商品構成」「飲み歩きしやすい紙カップでのテイクアウト」「ただの飲み物だけではなくライフスタイル全体への提案」といった、いわゆる「シアトル系」の営業方針が大ヒット。大量生産・大量消費でコーヒーの消費量が増大したファーストウェーブに対して、セカンドウェーブと称されるカフェやコーヒーのあり方に対する変化をもたらした。2020年時点で、世界83カ国に32,660店舗を展開しており、日本にも1996年に一号店が進出してきて以来、すでに1000店舗近い店ができている。
スチーム・パイプ
スチーム・パイプとは、エスプレッソマシンに付いている、蒸気を吹きだすパイプ。カプチーノ用のフォームドミルクを作る際に用いられる。フォームドミルクとは、空気を多く含んだ細かいミルクの泡のことで、カプチーノの一番上の層にある。スチーム・パイプでフォームドミルクを作ることを「スチーミング」と言う。
スチームドミルク
ミルクをスチーミングした際に、上の方にできるふわふわの泡をフォームミルク、したの液体状のミルクをスチームドミルク(スチームみるく)という。
スチームパイプ
エスプレッソ マシンに付属している、蒸気を吹き出すパイプのこと。
ステンレスフィルター
細かなメッシュ状の加工が施された、金属フィルター。紙のフィルターのようにコーヒーの油成分が紙に吸収されることもなく、水分も早く流れ落ちるため、豆の渋みや雑味を拾わず、風味の強い味を楽しむことができる。
ストレート
ストレートとは、ひとつの品種のコーヒー豆を使って抽出したコーヒーのこと。もしくはその単品のコーヒー豆のこと。逆に複数の品種や産地のコーヒー豆を混ぜて抽出したコーヒー、またそのコーヒー豆を「ブレンドコーヒー」と言う。ストレートコーヒーは、コーヒー豆の味が強く、さらに個性がしっかり出ているのが特徴。
ストロング
特にコーヒーにおいて、味や香りが強烈であること。苦味やコクの強い、ボディの重たい味わいを指すことが多い。ヨーロッパ諸国などエスプレッソ中心のコーヒー文化を持つ国々ではより良い特徴とみなされることが多いが、一般的な日本人にとってはちょっとパンチが効きすぎていると感じるものも多い。対義語は「マイルド」。
スプレードライ
スプレードライとは、インスタントコーヒーなど、粉状の食品を製造する際に用いる乾燥方法のこと。濃縮させたコーヒーの抽出液を熱風で瞬間的に乾燥させて粉末状にする。乾燥時にコーヒーの香り成分も同時に抜け出てしまうと言う欠点があるが、それを補足するために、乾燥させたあとで、あらかじめ抽出しておいた香り成分を加えることによって、香り高いインスタントコーヒーができ上がる。インスタントコーヒーを製造するにはこの「スプレードライ」と「フリーズドライ」、「レギュラーソリュブル」と言う方法があるが、スプレードライは他の2つに比べ風味や香りがやや劣るのがデメリット。しかし水に溶けやすく使いやすい上に、大量生産が可能で安いと言うメリットがある。
スプレモ
コロンビア・コーヒーの格付用語、高級品の意味で、不完全豆の混入がなく、豆がそろっている。
スペシャルティコーヒー
1970年代までの大量消費時代の課題であったコーヒーの品質低下に歯止めをかけるため、アメリカのスペシャルティコーヒー協会(SCAA)によって提唱された、高品質コーヒーの概念。確立された定義はないが、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は「生産国においての栽培管理、 収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること」「適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること」「適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が 表現されることが求められる」といったことをスペシャルティコーヒーの条件として挙げている。
スペシャルティコーヒー協会
1982年にアメリカのスペシャルティコーヒーの共通基準を作ろうと、コーヒー関係者が集まってできた「アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)と、ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(SCAE)が、2017年に合併してスペシャルティコーヒー協会(SCA)となった。
スムージー
スムージーとは、飲み物の一種で、凍らせた果物もしくは野菜などを使ってシャーベット状にした物。細かく切った果物や野菜を冷凍庫の中に入れ凍らせ、それらの材料を牛乳やヨーグルト、アイスクリーム、氷などと一緒にしてミキサーに入れる。食物繊維が多く、さらに加熱処理されていないため、壊れやすいビタミン類も効率良く摂取できる。食前に飲むと、血糖値の急激な上昇を防ぎ、空腹感を抑えられ、過食が抑制できる手軽な健康的飲料として認識されている。
スローフード
スローフードとは、1986年に、イタリアのカルロ・ペトリーニが提唱した国際的な社会運動のこと。その土地の古くから伝わる食文化や食材を再度見直し、健康に良い食事を取り入れようとする概念や理念を掲げている。素早く提供でき、時間がかからず手軽に食べられる「ファストフード」が多く利用されていることに起因する。それにより、イタリアの食文化が失われてしまうという危機感から、スローフード運動が始まった。日本では2000年頃から広がり始め、2004年に正式に「スローフードジャパン」が設立。日本での取り組みのうち、各地で伝統的に栽培され、食べられてきた特有の品種や加工された食品の中で、絶滅の恐れがある物を守る「味の箱舟」の運動がある。
せ
セイロン
セイロンとは、スリランカ産紅茶の総称。1972年までスリランカはセイロンと呼ばれていたため、スリランカ産の紅茶を「セイロンティー」と呼ぶ。スリランカは現在、紅茶大国として知られており、紅茶の輸出量も世界有数である。セイロンティーには栽培、収穫される土地の標高に応じて、「ハイグロウン(高地)」「ミディアムグロウン(中地)」「ローグロウン(低地)」の3種類がある。ハイグロウンに属する「ウバ」は世界三大紅茶のひとつ。標高によって茶葉にも違いが現れ、例えば高地で栽培された茶葉は個性が強く、深いコクや渋み、強い香りが特徴。中地産はバランスが良い紅茶で、癖が少ないため飲みやすい。低地産はコクや甘みがあり、濃厚ではあるが飲みやすいなどの特徴がある。
セカンドウェーブ
1960年代から2000年頃まで続いた、コーヒー界の大きな動き。スターバックスなどのシアトル系と呼ばれるコーヒーチェーンを中心に、深煎りの豆を使用したエスプレッソドリンクが大流行した。それまでの浅煎りで品質を重視しない、ただ消費するだけのコーヒーから、おいしさや自分のライフスタイルに合った提供方式など、「選ぶ」コーヒーへと消費者の意識がシフトしたことが最大の特徴とされる。これによってコーヒーを飲むシーン自体が大きく変わり、同時に「コーヒー豆にも種類がある」「おいしいコーヒー、高価なコーヒーというものが存在する」という認識が広まった。
セミウォッシュド
ナチュラルとウォッシュドの長所を取り入れた折衷型。ウォッシュドの発酵過程で起こりやすい品質の劣化を防げる。味はウォッシュドに近い。
セルフサービス
セルフサービスとは、お店のサービス形態のひとつ。お客がレジで注文し、支払いを済ませ、料理やドリンクを自分で席まで持っていくシステムを「セルフサービス式」と言う。人件費が抑えられるため、コーヒーやデザートなどの商品を低価格で提供できると言う利点がある。昔ながらのいわゆる「喫茶店」は、セルフサービスとは逆の「フルサービス」と言う形式で、これは従業員が席まで注文を聞きに行き、商品を提供する際も席まで持っていくと言う方式。フルサービスとセルフサービスでは仕事内容も大きく異なる。
セルフサービス式
カウンターで代金と引き換えに商品を受け取り、店内の座席を利用する方式。キャッシュオンデリバリーとも呼ばれる。1980年にドトールカフェがはじめて本格的に導入したとされている。店員が席まで注文を取りにいったり商品を運ぶフルサービス式に比べて店側の負担が少なく、少人数での営業が可能になる。客側も店員を呼んだり会計で待たされることがなくなるため、忙しいビジネスマンを中心に支持を集め、急激に普及した。
センターカット
コーヒー豆の中央を走る溝のこと。品質上のさまざまなチェックポイントになる。
世界三大紅茶
世界三大紅茶とは、「ダージリン」、「ウバ」、「キーマン」と言う3つの産地で栽培、収穫された紅茶のこと。これらは銘柄ではなく産地を指している。「ダージリン」はインドが原産地であり、水色は薄い黄金色からオレンジ色だが、収穫シーズンによって多少変化する。フルーティな香りと優しいさわやかな口当たりが特徴。「ウバ」はスリランカの高地に属するウバ地方原産で、水色は明るいオレンジ色。トップシーズンの物は独特の香りがし、コクがあるさわやかな渋みが特徴。「キーマン」は中国の安徽省が原産。深い赤胴色の水色をしており、甘い香りと渋みの少ない味で、ストレートやミルクティーにして飲まれている。
精製
精製とは、コーヒーの実からその中にある種子(コーヒー豆)を取り出すための工程のこと。コーヒーの実は赤い色をしていることから「コーヒーチェリー」とも呼ばれており、この中に2つの対になった種子がある。種子は焙煎する前は淡い緑色をしていることから「グリーンコーヒー」と呼ばれている。コーヒーチェリーから精製の工程を経て取り出したコーヒー豆は「生豆」とも言われている。この精製の工程は主に生産国で行なわれており、「水洗式(ウォッシュド)」と「非水洗式(アンウォッシュド)」の2種類が存在する。精製方法により味わいも異なってくる。
精選
コーヒーの精選とは、コーヒーの果実を収穫してから『生豆』にするまでの工程をことを言う。具体的には、コーヒーの果実を収穫後、「果肉」・「ミューシレージ」・「パーチメント」という生豆の周りについているものを取り除く作業のこと。
全日本コーヒー協会
1953年任意団体「全日本珈琲協会」を発足し、1980年7月「社団法人全日本コーヒー協会」として設立。コーヒー消費者の方々へ情報提供などを行っている。全日本コーヒー商工組合連合会、日本家庭用レギュラーコーヒー工業会、日本インスタントコーヒー協会、日本グリーンコーヒー協会、日本珈琲輸入協会で構成される。
そ
ソリュブルコーヒー
抽出したコーヒーのエキスに細かく砕いたコーヒー豆を混ぜ合わせ、それを乾燥させて粉末にするという製法を「レギュラーソリュブルコーヒー」と言う。通常のインスタントコーヒーの製法に、細かく砕いたコーヒー豆を入れることで、コーヒー豆が持つ風味や香りが加わり、インスタントでは味わえない、より本格的なコーヒーが楽しめる。インスタントコーヒーと同じくお湯や水を入れるだけで手軽にコーヒーが味わえるが、インスタントコーヒーよりも風味が良く、ドリップ作業があるレギュラーコーヒー程の手間はないことから「レギュラーソリュブルコーヒー」と言う名称になった。レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの中間あたりに位置すると言える。
象印
魔法瓶やポット・ケトルなどを取り扱うメーカー
た行
た
ターキッシュコーヒー
トルコ式コーヒーのことで「イブリックコーヒー」とも呼ばれる。台形のひしゃく型の小さな鍋、イブリックと呼ばれる物を用いて淹れるコーヒーで、イブリックは銅もしくは真鍮でできている。深煎りのコーヒー豆を極めて細く挽き、イブリックにコーヒーと水を入れ煮出して抽出する。
ダイナー
アメリカの大衆食堂。ビックサイズのハンバーガーやプレートメニューがメイン。古いバスやコンテナを改造したものが多く、よく映画にも出てくる。
ダッチコーヒー
ウォータードリップによって抽出されたコーヒーのこと。
ダブル焙煎
焙煎の途中で一度釜から豆を出し、冷却してからもう一度焙煎すること。豆の水分を少し抜くことにより焙煎しやすくなるが、香味も落ちる傾向にある。
タンパー
エスプレッソを抽出するために必要な道具のひとつで、取っ手の付いた丸いはんこのような形状をしている。極細挽きにしたコーヒー豆を、エスプレッソを抽出するポルタフィルターに入れ、このタンパーを使って豆をしっかり押し固める。均一に豆を詰めると、豆に抵抗ができ、圧がかかったお湯をしっかり受けるので、コーヒーのうまみを多く搾ることができる。このタンパーを使ってエスプレッソのコーヒー豆を押し固める作業のことを「タンピング」と言う。このタンピングのでき次第で、抽出されたエスプレッソのおいしさが変わってくるので、とても重要な作業であると言える。タンパーの底の部分で、豆に触れる部分にはフラット型、カーブ型、ウェーブ型などがある。
タンピング
エスプレッソを抽出する際に行なう作業工程のひとつ。細かく挽いたコーヒー豆を専用のフィルターに入れ、その後「タンパー」と呼ばれる、取っ手の付いたはんこのような形をした器具でコーヒーパウダーを押し固める作業のことを「タンピング」と言う。微妙な力加減によって、その後抽出したエスプレッソの味に違いが出てくるため、大変重要な作業と言える。バリスタのテクニックのひとつでもあり、タンピングが均一に行なわれていないと、お湯がコーヒーパウダーの中を均一に通らず、うまみと風味のあるエスプレッソにはならない。タンパーにはいくつか種類があり、底のコーヒーパウダーに触れる部分の形などにおいて違いが見られる。
タンブラー
飲料を入れるためのカップのこと。本来はコップと呼ばれる筒型で底の平らな飲料用容器のことを指すが、日本においてはタンブラーの一種で、保温機能を持った蓋付きの「トラベルマグ」や「サーモマグ」に限定して、「タンブラー」と呼ばれる場合が多い。容量についてもコーヒーカップやマグカップと比較すると多いため、飲料を持ち運ぶ際にも利用される。容量によって分類すると、高さの低い「オールド・ファッションド・グラス」、10、8、6オンスの基本形の「タンブラー」、細長い形状の「ゾンビ・グラス」など十数種類もある。タンブラーもコーヒーカップの一種であり、「特殊なコーヒーカップ」に分類される。色や柄は様々である。
タンポポコーヒー
たんぽぽの根を黒煎りし、煮出して作る代用コーヒーの一種。香りはあまりコーヒーには似ていないが、あっさりとした苦味とほのかな甘みは薄めに淹れたコーヒーに近いものもあり、カフェインレスのコーヒー風飲料として親しまれている。また、たんぽぽの根は漢方薬としても使用されており、血行促進、疲労回復、不妊や浮腫みの改善などに効果があるとされている。妊婦でも安心して飲める代替コーヒーとしてたんぽぽコーヒーが選ばれることが多い。
耐病性
病気に対しての抵抗力。特にサビ病というコーヒーノキにとって致命的な伝染病が流行すると、産業全体に対する大ダメージになりかねないため、これに対する耐病性が高い品種がもてはやされてきた。
代用コーヒー
大麦、とうもろこし、大豆などを使って、コーヒーに似た風味を味わう飲み物のこと。もともとは、戦時中などコーヒーが手に入りにくい時代に考え出されたとされている。
脱カフェイン
カフェインを除去したもの。水による抽出や超臨界炭酸ガス抽出などがあり、いずれも生豆の段階でカフェインを除去する。
脱酸素剤
鉄やアスコルビン酸などを利用して酸素を科学的に除去する。
単品焙煎
配合の豆を単品でそれぞれ焙煎してから混ぜるコーヒー。1種類ブレンドを作るのに3~4回焙煎を必要とし、混合焙煎よりも時間と労力がかかる。
炭火
焙煎に使用される熱源の一つ。木炭や練炭を燃やすことで熱を発生させる方式。高火力が得やすく燃焼による水蒸気の発生が無い、七輪などを使用することで輻射熱も利用することができるなどの利点があるが、火力が安定しないことから焙煎での使用には経験と慣れが必要とされる。一般的に炭火で焙煎することで、コーヒーに独特の香味が加わると考えられているが、科学的には考え難いとされている。
炭焼きコーヒー
炭焼きコーヒーとは、コーヒーの生豆を焙煎する際に、炭火によって焙煎する方法、またその方法によって焙煎されたコーヒーのこと。熱源を炭にするのが本来の炭焼きコーヒーだが、単に深煎りをしているコーヒーのことを炭焼きコーヒーとも言う。これは深煎りにすることによって豆の色が黒色に変わり、炭を彷彿とさせるからである。炭焼きコーヒーは、通常の熱源であるガスバーナーと違い、味にばらつきが生じることが少なく、水分を含まない。また遠赤外線や赤外線効果によってコーヒー豆の内部が加熱され膨らみややわらかさも増す。しかし、コストが高く温度調整が難しいため、高い技術を必要とするが、味や香りはガスバーナーよりも豊かになる。
WPM
コーヒーグラインダーを取り扱うメーカー
タカヒロ
ドリップポットを取り扱うメーカー
ち
チェリー
コーヒーチェリー。いわゆるコーヒーの実のこと。赤くさくらんぼに似ている事からチェリー、またはコーヒーチェリーと呼ばれている。
チコリコーヒー
チコリの根を黒煎りし、煮出して作る代用コーヒーの一種。カフェインを含んでおらず、便秘解消に役立つなど強いデトックス効果があるとされており、味わいも深煎りのコーヒーに近くおいしく飲めるため、「体に良いコーヒー風ノンカフェイン飲料」として愛飲している人も多い。ただ、妊婦が継続的に摂取すると子宮収縮による流産の可能性があり、子供にも悪影響が出る危険性があるため、妊娠中は避けたほうが良いとされる。
チャフ
生豆に付着している薄皮(シルバースキン)や微塵などのこと。
チョコレート香味
シティ?ロストからフレンチローストにした高品質のコーヒーを飲んだあとにかんじられる、甘い味わいの表現。
中細挽き(ちゅうぼそびき)
コーヒー豆の挽き方のひとつで、グラニュー糖ぐらいの粒度(りゅうど)。ペーパードリップやコーヒーメーカーなど、一般家庭に普及している抽出方法に適している。
中煎り
コーヒー豆の焙煎度合いのひとつ。コーヒー豆の焙煎には大きく分けて3段階あり、焙煎時間が最も短く、豆の色も比較的薄いのが「浅煎り」、時間が最も長く豆の色が黒に近いのが「深煎り」、その中間に位置するのが「中煎り」である。中煎りは香りが良く、まろやかで調和の取れた味が特徴だが、深煎りと比べるとやや酸味が強い。これら3つの焙煎度合いは、日本ではエスプレッソを抽出する際に利用される。浅煎りがなく、中煎りから始めて深煎りまでの4段階で表記する場合もある。この焙煎をさらに細かく分けると8段階あり、中煎りは「ミディアムロースト」、「ハイロースト」、「シティロースト」に該当する。
中東
アラビア半島を中心とする、ヨーロッパとアジアに挟まれた地域。中世以前からイスラム教国家が統治する地域であり、世界でもっとも古いコーヒービジネスが行われた土地でもある。
中挽き
焙煎したコーヒー豆を、粉末状にするために挽く作業を「グラインド」と言い、「中挽き」はコーヒー豆の挽き具合のこと。挽き具合には基本的に大きく分けて「細挽き」、「中挽き」、「あら挽き」の3種類がある。挽いた豆の粒の大きさによって呼び方が変わる。この3種類の他に、「中挽き」と「あら挽き」の間に「中あら挽き」、さらに「中挽き」と「細挽き」の間に「中細挽き」、エスプレッソを抽出するのに最も適した物は「極細挽き」などがある。このように挽き具合を分けるのは、コーヒーを淹れる器具にはそれぞれ適した豆の挽き具合があるためであって、器具に適した挽き具合でなければ、豆の香りや風味などを最大限に引き出すことができない。
抽出
もの、成分、データなどを抜き出すこと。コーヒーに関しては、コーヒー粉にお湯を加えてコーヒー液を得ることを指す。コーヒー豆に含まれる成分は、温度や水分に触れる時間によってそれぞれ溶出量が変わり、同じ豆を使用しても豆の挽き目、お湯の温度、使用する道具などによって抽出されるコーヒーの香りや味わいが大きく変わる。
超臨界二酸化炭素
超高圧化で一定の温度をあたえることにより超臨界流体化した二酸化炭素。液体と気体両方の特徴を持っており、その浸透性と溶出性から安全にカフェインを取り除く溶媒として、ディカフェの際に用いられている。
超臨界二酸化炭素抽出法
コーヒーの生豆からカフェインを除去する方法のひとつ。南蛮屋の「カフェインレス999」は、この方法によって精製されている。
直火式エスプレッソ
エスプレッソを抽出するための直火式のコーヒー抽出器具。蒸気圧によって抽出するが、エスプレッソマシンでいれるときのようなきめ細かな泡(クレマ)は作れない。イタリアでは家庭で多く使用されている。
直火式焙煎機(器)
コーヒー豆に直接炎が当たる方式の焙煎機。機械式の焙煎機の場合はコーヒーが入るドラムに微細な穴があいており、そこから炎が入るようになっている。手焙煎の焙煎器の場合、底面、もしくは全体が網状になっているケースが多い。炎が直に当たるため温度上昇が早く、豆の種類によってはカラメル化したような甘い香りがついたり独特の心地よい苦味を付与することができるが、豆の一部が焦げてしまったり芯が過熱されきらないまま残ってしまったりする恐れもある。
つ
ツインバード
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
月兎印
コーヒーポットやケトルを取り扱うメーカー
て
TTND製法
UCC独自の製法(特許 第3057026号)で、低温・中温・高温と、3つの温度帯のお湯を段階的に用い、無理な圧力をかけることなく自然の力のみでドリップする技術のこと(三温度帯抽出)。缶コーヒーにおいてコーヒー本来の香りを楽しむために考案された。高温度帯のみの抽出よりも、キレ味もよく上質な香りを味わえる。
ティピカ種
アラビカ種の原種ともいうべき古い品種。生産性は低く、病気にも弱い。但し、独特な甘味と清涼感、軟らかな触感をもっている。南蛮屋においてコロンビア産の「サン・アグスティン」はティピカ種100%で、特有の甘味と軟らかさをもつ一品である。
デカフェ
デカフェとは、カフェインを取り除いたコーヒーのこと。大体カフェインを97%~99%除去した商品が多い。妊婦の方はもちろん、子供でも飲めます。デカフェの他に、ディカフェ・カフェインレス・カフェインフリーなどの呼び方があります。
デザインカプチーノ
カプチーノの泡の表面に、コーヒー液やココア パウダーなどを用いてデザインを施したメニュー。
テストロースト
サンプルを焙煎する為の小型のロースターで、焙煎の段階ごとに焼き上げること。その結果によって、最終の煎り止めを決定する。南蛮屋でもテストローストは欠かせません。
デミタス
ディナーコースの最後に飲む食後の濃いめのコーヒー用カップ。100ccが基本のサイズである。
デミタスカップ
エスプレッソを飲むときなどに使用する小容量のカップのこと。
デリカテッセン
惣菜屋さん。
手動式ミル
人の手でハンドルを回してコーヒー豆を挽くミル。いろいろな製品が存在するが、主に臼歯(コニカル)式のものが多い。ハンドルを回すことで歯が回転し豆が挽かれる構造になっている。電動式に比べて安価で小型なものが多く、手入れも簡単なので気軽に使用できるのが特徴。ただ、電動式に比べて時間がかかることやイメージよりも力が要る、トルクが安定しないので挽き目がばらつきがちになるなどのデメリットもある。
電動式ミル
電力を動力源として歯を回転させてコーヒー豆を挽くミル。手動式に比べて安定して短時間で豆を挽くことができ、業務用、工業用にも用いられる。トルクやスピードを一定に保つことができるため、歯の形状にもよるが挽き目がばらけづらいというメリットがある。反面、どうしてもサイズが大型になりがちで、かつ使用時に電源を確保せねばならず、手軽さや利便性では手動式に劣る部分も。ロール式以外では歯が熱を持ちやすく、調整しないと引いている最中に余計な熱がコーヒー豆に加わってしまう可能性もあるので注意が必要といえる。
Tiamo
コーヒーポットなどを取り扱うメーカー
デバイスタイル
ワインセラーやコーヒーメーカーを取り扱うメーカー
デロンギ
全自動コーヒーマシン、エスプレッソマシン、コーヒーマシンを取り扱うメーカー。中でも人気機種なのが全自動コーヒー「マグニフィカ」。デロンギ マグニフィカは、豆と水をセットしてボタンを押すだけで計量、挽豆、抽出、簡易洗浄まですべて自動で行ってくれる全自動のエスプレッソマシン。
と
Tallサイズ
大手カフェチェーン店「スターバックス」におけるドリンクサイズのひとつ。一般的なファストフード店のMサイズにあたるサイズで、容量は350ml。スターバックスのドリンクサイズは全部で4種類あり、小さい物から「ショート(240ml)」「トール(350ml)」「グランデ(470ml)」「ベンティ(590ml)」である。約200ml程度の容量がある一般的なファストフード店のMサイズより、スターバックスのトールサイズの方が量が多い。「ドトールコーヒー」はS、M、Lと言うサイズ規格を設けており、ホットの場合ではSサイズは150ml、Mサイズは180ml、Lサイズは270mlと、スターバックスと比較すると量は少ない。
Toddy
業務用水出しコーヒーメーカーを取り扱う会社
Torani
フレーバーシロップを取り扱う会社
ドッグカフェ
最近流行のペット犬を同伴できるカフェ。猫の同伴が可能かは不明です。
ドトールコーヒーショップ
東京に本社を置くコーヒー関連商社「株式会社ドトールコーヒー」が運営するフランチャイズ経営のカフェ。 1980年に日本ではじめて「セルフサービス式」のカフェとしてオープンした。 店員が席まで注文を取りに着たり商品を運んでくる「フルサービス式」に比べて、スピーディで安価なサービスを提供できたことから広く支持を受け、全国に2016年現在で1000店以上の店舗を構えるカフェチェーンへと成長した。 また、その後にやってくるスターバックスなど「シアトル系」のカフェ、そしてセカンドウェーブが日本で受けいれられたのは、ドトールがセルフ式の下地を形成していたからとする説もある。トラジャインドネシアのスウェラシ島、トラジャ地区で栽培されているコーヒー豆。一時期栽培が途絶えていたが、日本のキーコーヒーの尽力により復活。その経緯から現在では日本でも有名な品種の一つとなっている。
ドライプロセス
生産処理方法のひとつ。コーヒーチェリーを収穫後、果肉をはずさないまま天日で干す方式。コーヒー豆に果肉から色や香りが移るため、少し前までは「雑味が混じる」としてウェットプロセスよりも価値が低いものとされてきた。しかし、近年の個性を求める風潮から、ドライプロセスのよさが見直されつつある。「ドライプロセス」という名称に悪いイメージがついてしまったため、「ナチュラルプロセス」と呼ばれることも多い。
トラジャ
インドネシアのスラウェシ島にあるトラジャ地方で栽培されているコーヒー。「トラジャアラビカ」と呼ばれ、アラビカ種の中で最も良質なコーヒーである。スラウェシ島の中部に位置するトラジャは、標高1200mの高地で栽培されており、日中には強い日差しが照り付け、昼夜の寒暖差が15℃以上にもなる過酷な環境下で育つ。この山間地帯に住んでいる農民がそれぞれ小規模な農園を所有しており、そのほとんどが栽培から収穫まで手作業で行なっている。トラジャコーヒーの特徴は、独特な香りと甘み、またまろやかな苦みである。滑らかな口当たりで、強いコクもあるバランスの取れたコーヒーである。トラジャコーヒー本来の味を楽しみたいなら、ブレンドせずに中煎りから深煎りでストレートで飲むのが良いとされている。
トリゴネリン
コーヒーの生豆に含まれている主要成分のひとつ。カフェインと同じく、神経系に作用する働きがあり、特に脳神経を活性化する効果が見られる成分。脳の中で記憶制御を行なう「海馬」を活性化させたり、死滅した脳細胞の代わりに樹状突起と呼ばれるネットワークを新しく作る働きがある。そのため、トリゴネリンが含まれるコーヒーの摂取が健康維持や物忘れの軽減に効果を発揮すると期待されている。さらに認知症や、アルツハイマー症の予防に効果がある可能性も。コーヒーに含まれる他の主要成分としては、覚醒作用がある「カフェイン」、抗酸化作用がある「ポリフェノール」が挙げられる。
ドリッパー
ペーパードリップで抽出する際、コーヒー豆をろ過する為の器具。1?2人用、2?4人用等サイズがあるが、目的の抽出量に合わせたサイズを使用するのが大切。
ドリップ
ペーパーフィルターを用いたペーパードリップや、布を使ったネルドリップなど、ろ過しながらコーヒーを抽出すること。
ドリップポット
ペーパードリップなどでコーヒーを抽出するときに使うポット。お湯を少しずつ一定の量を保って注げるように、注ぎ口が細くなっているタイプが多い。
トルコ式コーヒー
トルコで広く親しまれているコーヒーの抽出方法、及び、その方法で抽出されたコーヒーのこと。「イブリックコーヒー」とも呼ばれる。イブリックとは、銅もしくは真鍮でできた持ち手の付いた台形のひしゃくのこと。イブリックのサイズは1?2人用の120?200cc程の物が一般的で、大きい物でも400cc程度の大きさになっている。深煎りのコーヒー豆を細かく挽き、イブリックに分量のコーヒーと水を入れ、煮出して抽出する。好みで砂糖とスパイスを入れ、弱火で加熱する。コーヒーの粉が沈んできたら軽く混ぜ、沸騰させすぎないように、泡が盛り上がってきたら火から下ろし、浮いている泡だけをすくってカップに移す。この作業を2回程繰り返したら火を止め、泡を壊さないように静かにコーヒーをカップに注ぐ。飲む際はコーヒー粉が沈むのを待ってから上澄みを飲む。作る際は、加熱処理をしていない水を使うことと、鮮度の良い豆を使うことがポイント。
ドルチェ
イタリア料理で言う菓子やケーキのこと。フルコースでのデザートも指すそうです。
トレーサビリティ
食の安全性が求められる中で使われるようになった言葉で“追跡可能性”などと訳され、生産・流通などの履歴を遡ることができること。コーヒーにおいては、農園の栽培環境や栽培状況、肥料、農薬の種類や使用状況についての開示の要求があり、これが各認証コーヒーなどの登場につながっている。
トレーサビリティコーヒー
生産や流通履歴を確認できるコーヒーのことを「トレーサビリティコーヒー」と言う。「トレーサビリティ」は日本語で「追跡可能性」と言う意味である。具体的には、コーヒーを生産する農園主、農園名、品種、精製方法が明確にされていて、一貫した管理のもとコーヒーショップや顧客に届けられるコーヒーを指す。生産者の顔が見えるなど、流通における透明性があることから、消費者は安心して安全なコーヒーを購入できる。コーヒー豆の流通を政府機関が管轄している場合、コーヒー豆は収穫されると、いったんこの機関に集められてから、国番号やロット番号が明記された状態で出荷される。この番号をたどると、誰がいつどのエリアのコーヒーを収穫したのかが明らかになる仕組みになっている。
取引タイプ
コーヒーは商業取引上、四つの「取引タイプ」に分類されている。そもそもコーヒー豆は、大きく分けてアラビカ種とロブスタ種に分類される。そのうちアラビカ種は、生豆の産地や製法の違いにより、「コロンビアマイルド」、「アザーマイルド(コロンビアマイルド以外の中米産の水洗式アラビカを指す)」、「ブラジリアン・アンド・アザーアラビカ」の3つにさらに細かく分類される。アラビカ種の3タイプはニューヨークで、ロブスタ種はロンドンで取引されている。この取引タイプはICO(国際コーヒー機関)が規定した物で、ICOの発表する指標価格は、若干の改正はあるが、1976年以降からは、アザーマイルドとロブスタの平均値より算出されている。
等級
コーヒー豆の品質に応じた区分のこと。等級は産地ごとに分けられており、その基準はいくつかある。ひとつは「栽培標高」であり、これは昼夜の温度差が大きい程良い実が育つと言うことから、標高の高い場所で育てられたコーヒーは高品質で等級が高いとされている。また、生育不良なコーヒー豆や異物が少なければ少ない程高品質とする「欠点数」も基準のひとつ。さらに豆の大小で品質を決める「豆の大きさ」や、専門家が味見する「カップテスト」によって品質を決める方法などがある。これらは国や産地ごとに違い、例えばメキシコでは標高によって3等級に分けられており、キューバでは豆の大きさで等級分けがなされている。
特殊喫茶
コーヒー以外のサービスに主体を置いた喫茶店。特に戦前・戦後は過激な性的サービスを展開する店が増え、規制するための法律も作られた。現在は風俗系のサービスを行う店が「喫茶」を名乗ることはほとんどないが、風営法の条文などにいまも痕跡が残っている。
ドウシシャ
生活家電を取り扱うメーカー
な行
な
ナショナル種
コーヒーの品種のひとつ。コーヒーには100種あまりの品種があると言われている。人類がコーヒーの木を発見した時点で、すでに自然交配が繰り返されているため、コーヒーの原種と言う物は明確ではない。流通しているコーヒー豆はほとんどが「アラビカ種」に属しているが、その中の「ナショナル種」は、ブラジルに最初に移植された品種で、1727年にフランス領ガイアナからブラジル北部に移植された。しかし、病害虫に弱く生産性も低いため、ほとんど栽培されなくなった。
ナチュラル
乾燥式、またはアンウォッシュドといわれる。コーヒーの実から果肉を除去する為の方法のひとつで、乾燥場に実を広げ、日光に当てて乾燥させて果肉を除去する。作業工程が単純であるが欠点豆、異物が混入しやすい。主にブラジルやエチオピア、イエメンなどで行なわれている。
ナチュラルプロセス
コーヒーチェリーから生豆を取り出す処理のうち、果肉をつけた状態で干す方式。元々は「ドライプロセス」と呼ばれていたが、ドライはウォッシュトに対して質が劣るというイメージがあり、近年のスペシャリティコーヒーへの注目や嗜好の変化などで需要が増えるのに合わせて、より良いイメージを持つ「ナチュラル」という名称が使われるようになった。
生豆
果実の、果肉からパーチメント、シルバースキンなどを取り除いたもの。
内果皮
「内果皮(ないかひ)」とは、コーヒー豆を覆っている皮の名称。そもそもコーヒー豆は、コーヒーの実から「精製」と言う工程を経て取り出される。コーヒーの実は、外側から「果皮」、「果肉」、「粘質物(ペクチン層)」豆を覆う薄い皮「内果皮」、「銀皮(シルバースキン)」、「コーヒー豆」と言う構造になっている。内果皮は、「パーチメント」とも呼ばれていて、精製の段階で、果皮から銀皮までが取り除かれる。精製の工程を終えたコーヒー豆は「生豆」と言い、淡い緑色のため「グリーンコーヒー」とも呼ばれる。この生豆の状態で産地から輸出されるが、通常は麻袋に入れて出荷され、輸出先でそれぞれ焙煎される。
南青山マメーズ
南青山マメーズとは、コーヒー専門ショップのひとつである。コーヒー豆の品質、鮮度にこだわり、自家焙煎のスペシャルティコーヒーを提供し、コーヒーをより身近な物にするため、おいしいコーヒーの淹れ方やカフェポッドについてのセミナーなども行なっているショップである。南青山マメーズで扱っているコーヒー豆は、全生産量の上位10%と言われるスペシャルティコーヒーである。国名だけでなくエリア、農園、標高、木の種類など「おいしさ」を客観的に評価し、高品質な物を取りそろえている。また、「なぜおいしいのか」、「コーヒーをおいしく淹れるにはどうしたら良いのか」など素朴な疑問に答えるため、ドリップコーヒーセミナーを開催している。
軟水
溶けているイオン量の少ない水。 水溶液内にまだまだ他の物質が溶け込む余地があり、コーヒーに使用するとより濃いコーヒーになりやすい。雑味なども溶けやすいため、お湯の温度や豆の挽き方などに注意が必要。日本は全体的に軟水寄りの水質のところが多く、欧米諸国に対して抽出方法により厳密さを求められるため、一杯ずつ慎重にドリップする方式が広まったという説がある。苦味味覚の一種。口腔内のたんぱく質の変質によって引き起こされると考えられており、収斂味、渋味などと同種の感覚とされる。コーヒーの成分の中では、クロロゲン酸やカフェインが苦味の元となる。水分の含有量によって感じ方が変わり、また熱による変質で苦味の種類も変化するため、焙煎の仕方や過程、抽出方法によって同じコーヒー豆でも異なる苦味を持つようになる。ニュークロップ収穫後数ヶ月程度しか経っていない、非常に新鮮なコーヒー生豆。乾燥工程は経ているもののかなりの量の水分が残っているため、焙煎工程のうち水分を抜く作業が難しくなる。香味成分がフレッシュな状態で残っており、うまく仕上げられれば特徴の際立った風味の良いコーヒーになりやすい。現在日本で流通しているスペシャルティコーヒーは、大半がこの期間のものと言われている。
に
ニュークロップ
当年度産のコーヒーで、含水量が高い。豆の色はグリーンが濃く、本来の香味、特質を強く持っている。
日本インスタントコーヒー協会
日本のコーヒー業界全体の団体として「社団法人全日本コーヒー協会」があるが、同協会は5団体の業界で構成されている。「日本インスタントコーヒー協会」はその5団体のひとつで、1961年に業界の健全なる発展を目指して設立された、インスタント(ソリュブル)コーヒーの製造、輸入業者の団体である。コーヒー豆の輸入量は1960年の自由化以降、著しく増加し、インスタントコーヒーも1961年の自由化以降、日本全国に広がった。また、インスタントコーヒーの製法や技術の革新は、品質の向上に大きく貢献している。同協会は消費者に安心、安全でおいしいインスタントコーヒーを提供するために、関連情報の提供を通じて消費者啓発や消費振興に努めている。
日本コーヒー文化学会
日本コーヒー文化学会とは、コーヒーの科学、生産、焙煎や抽出、またコーヒーを取り巻く文化や歴史などを多面的に検討するための活動を行なっている1994年に設立された団体である。日本のコーヒーだけでなく、世界のコーヒーやその文化についてさらに知りたいと願う人々の集いを目的としている団体。年に一度5?6月頃に総会や講演会を開催する他、論文集「コーヒー文化研究」を発行している。コーヒーについて学び、楽しみながら、会員同士の親睦も深めることができる。
日本スペシャルティコーヒー協会
2003年に設立された一般社団法人。「スペシャルティコーヒー」に対する日本の消費者及び世界のコーヒー生産者の認識を高め、理解を深めることを目的としている。また、栽培から一杯のコーヒーに至るまでの体系的知識や、技術の普及を進め、消費増大を目指す団体でもある。日本の「コーヒー文化」のさらなる発展と、世界のスペシャルティコーヒー運動への貢献、コーヒー生産国の自然環境や生活レベルの向上を図ることを活動の基本構想としている。もともとはおいしいコーヒーの普及と啓蒙を目的に「全日本グルメコーヒー協会」と言う名前で、1987年に発足したのが始まりである。その後、名称変更を経て2003年に新規設立された。
乳飲料
乳飲料とは、無調整の牛乳や乳製品を主な原料とし、それにビタミンなどの栄養素を加えて特定の成分の強化するとともに、果汁やコーヒーなどを加えることによって消費者の好みに合わせた加工を施した飲料のこと。食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」、公正取引委員会の認定する業界団体である全国飲用牛乳公正取引協議会が定める「飲用乳の表示に関する公正競争規約」で定められている。原材料に乳製品以外の物が使用されていることが乳飲料の特徴で、この点が「加工乳」とは異なる。乳飲料には種類が2つあり、牛乳に色々な成分を加え見た目が白色の物を「白物乳飲料」、ココアや果汁などを加えた「色物乳飲料」に分けられる。
認証コーヒー
認証コーヒーとは、非営利団体や第三者機関が生産者の支援や環境保全の観点から定めた基準を満たしているコーヒーのこと。「有機栽培コーヒー」、「グッドインサイド」、「バードフレンドリー」などがある。認証コーヒーは「サスティナブルコーヒー」とも呼ばれている。自然に優しいコーヒー栽培、流通を持続させていく取り組みが、ある一定の基準に達しているコーヒーに対して授けられるマークでもある。例えば、無農薬で栽培、管理、収穫されたコーヒーに「無農薬コーヒー」の認証が与えられることで、生産者と消費者の双方にとっての利益が生まれるだけでなく、環境保全の貢献にも繋がると言うメリットがある。
224porcelain
コーヒーカップなどを取り扱うメーカー
ぬ
布ドリップ
「ネル」と呼ばれる布製のフィルターを使ってコーヒーを抽出する方法のことで、「ネルドリップ」とも言われる。「ネル」とは手触りがやわらかい織物「フランネル」のことであるが、綿製の物が主流で、ペーパードリップに比べて保管や洗浄に手間がかかると言うデメリットがある。蒸らしの工程の際、コーヒーは炭酸ガスを放出し、粉全体が膨らむが、この際に紙製フィルターや金属製フィルターでは、固定された空間となってしまい粉が膨らむのが妨げられてしまう。その布ドリップではそのような「壁」がないため、粉がしっかりと膨らむ。こうして炭酸ガスが十分に放出されると、豆の成分が良く抽出され、まろやかで優しい味のコーヒーに仕上がる。また、コーヒーの微粒子がネルのフィルター内にとどまるため、舌触りの滑らかなコーヒーになる。お湯の注ぎ方によっても個性的な風味を引き出せる。
ね
ネル
コーヒーを淹れる器具の一つで、布(主に綿)でできた袋状のフィルターでコーヒーを濾すドリッパーの一種。現在でも使用されているコーヒーを淹れる器具としては、イブリックについで二番目に古い歴史を持っている。元々は流通時にコーヒー豆が入っていた麻袋を使用して、イブリックや大鍋で淹れたコーヒーがらを濾したのが起源で、広まるうちにサイズや素材が改良されて現在の形になった。ペーパーフィルターに対して、ドリップ中も形状が安定せず高い技術力が要求されることや、乾燥させると異臭の元になるため使用後は水につけて保管しなければいけないことなどから、一般向けというよりはプロ、もしくは上級者向けとみなされることが多い。 布を通すため油分や雑味が落ちづらく、すっきりとした味わいになる。
ネル・フィルター
ネルドリップでコーヒーを抽出する際に必要となる、布製のフィルターのこと。綿で作られている物が主流である。ペーパーフィルターよりも太い繊維が集まってできているため、ろ過されたコーヒー液が適度な速さで抽出される。1枚のネルでおおよそ30~50回抽出できる。「ネル」とは、手触りがやわらかく起毛している織物「フランネル」のこと。ペーパーフィルターよりも保管や洗浄に手間がかかるが、まろやかで優しい風味のコーヒーを抽出できる。ネルフィルターは、使用後、中の粉を捨て、きれいに洗浄し、清潔な水を入れた容器に浸した状態で保管する。水は数日に1回交換する。冬場は涼しいところで保管し、夏場は冷蔵庫で保管する。
ネルドリップ
ネルフィルターを使ったドリップ法。ネルの起毛が目に見えないコーヒーの微紛を除去してくれる為、ペーパードリップに比べ非常に雑味が少なく口当たりが非常に柔らかく仕上がる。
熱源
焙煎を行う際にコーヒー豆に熱を与えるための高温の物質。炭火、ガス、電熱線などいろいろな燃料・器具が使用されており、一般的には熱量の変化の少ない、求める温度域を保持しやすいものが良いとされているが、使用する焙煎機や技術によって最適なものは異なってくる。炭火は七輪などに入れて使用され、燃焼で水蒸気の発生しない、輻射熱を伴う高温が得られる熱源だが、火力を安定させるのは非常に難しく、他の方式に比べて手間がかかるのが難点。ガスは安定した高火力を得やすく、手軽に使用できる器具だが、燃焼によって水蒸気が発生するため直火式では水分を飛ばす工程がうまくいかない危険性もある。また屋外で使用する際には風や外気温の影響を強く受けるため、風よけなど対策をしっかりと立てる必要がある。電熱式は水蒸気も発生せず安定した加熱を行うことができるが、大抵火力が小さすぎるため焙煎器をかなり近づけねばならない。電源を確保しなけれはいけないので、屋外での使用が難しいところもデメリットといえるだろう。なお、焙煎器を絶えず振り続けなければいけないことから、IHコンロは焙煎には向かないとされる。熱風式焙煎機火で炙らずに高温の熱風を使用して焙煎する方式の機械。バーナーなどで熱した空気を吹き込むことで豆の温度を上げて焙煎するため、直火式や半直火式のように機械に接している部分が焦げてしまうことがない。あたえたカロリーを効率よく使用することができるため、比較的短時間でむらのない焙煎ができるとされている。家庭用の小型ロースターでは同じ方式のものはない。
熱風焙煎
コーヒーの生豆を焙煎(ロースト)する方法のひとつ。豆の焙煎には「熱風式焙煎」と「直火式焙煎」の2種類がある。熱風式焙煎は、コーヒーの生豆を入れた焙煎釜に熱風を送り込んで豆を煎る方法。バーナーで熱した高温の熱風を送り込むことで、豆全体に熱が伝わり膨らみやすく、ムラなく短時間で均一に煎ることができると言うメリットがある。熱風の温度と供給風量をきちんとコントロールすることによって、マイルドで香りの良いコーヒーになる。ただし、同じ温度で焙煎しても、やわらかい生豆は良く膨らむが、硬い生豆は膨らまないため、硬い生豆に合わせて温度を調整しようとすると、やわらかい生豆は焦げてしまう。生豆が持つ特性に応じて熱の加え方や焙煎時間を決めなければならず、繊細な調整と高い技術が求められる。
の
野生種
アラビカ・ロブスタ・リベリカの栽培種以外に、アフリカのエチオピアなどに野生するコーヒーの樹。長い歴史のなかで自然に他種が交配して出来た交雑種が多様にあり、非常に複雑化している。
は行
は
パーコレーター
繰り返し抽出するので、豆は、粗引を使用します。アウトドアで活躍。
パーストクッロップ
収穫されてから1年を経過した豆。豆質は柔らかく煎りやすくなるが、香味はボディ感と酸味が減少する。
パーチメント
コーヒーチェリーの果肉を取り除いたもの。パリパリした殻がついている生豆。
バール
Bar、イタリアの人の生活に根ざした喫茶。エスプレッソを飲んだり、昼食をとったりする場所で地域のコミュニケーションの場でもある。
ハイマウンテン
カリブ海に浮かぶジャマイカ島で栽培、収穫されているコーヒーの一種。ジャマイカで栽培されているコーヒーはすべて「アラビカ種」だが、生産される地区と標高によって名前や値段が大きく異なる。ジャマイカの低地で栽培されるコーヒーを「プライムウォッシュ」と言い、それよりやや標高の高い地域で栽培される物が「ハイマウンテン」である。ハイマウンテンの価格は、プライムウォッシュの約2.5倍で、高級コーヒー豆のひとつである。ハイマウンテンよりも、さらに標高の高い場所で栽培される物を「ブルーマウンテン」と言う。標高差による名称の区別は厳格で、標高が高くない地域で栽培された物は良質な豆であってもブルーマウンテンの名を冠することはできない。ハイマウンテンの特徴は、やわらかな酸味と甘い香り、上品で豊かな味である。
ハイロースト
コーヒーの生豆を焙煎(ロースト)する度合いのひとつ。コーヒーの生豆はそのままでは青臭さがあり香りや味もないことから、飲料用には適さないため、加熱加工が必要である。焙煎をすることによって、豆の成分が化学反応を起こし、コーヒー特有の香りや酸味、苦みなどが引き出される。コーヒーの味の8?9割は焙煎で決まると言われる程重要な工程である。焙煎には度合いがあり、基本的に8段階で区分される。「ハイロースト」は焙煎段階の中間に属し、酸味と苦みのバランスが取れた味わいが特徴。通常、浅煎り程酸味が強く、深煎り程苦みが強くなる。またカフェイン量は浅煎り程多く、深煎り程少ない。
バキュームコーヒーメーカー
ロート、フィルター、フラスコなどからなるコーヒー抽出器具のひとつ。下のフラスコに水を入れて加熱すると沸騰したお湯が上部のロートへと移動し、ロートに入れてあるコーヒーの粉と接触して抽出される仕組み。「バキュームコーヒーメーカー」とも呼ばれる。
バックロート
サイフォンで抽出するとき、一度フラスコ(下ボール)に落ちたコーヒー液が、再びロート(上ボール)側に戻ってしまうこと。雑味が出る原因とされ、サイフォン抽出においては厳禁とされる。
パティスリー
ケーキ・パイ・ビスケットなど小麦粉で作る菓子の総称。
パニーニ
イタリア風の温かいサンドイッチ。白いパンにハムやモッツァレラチーズ、レタス・トマト等を挟み、専用のグリルでパン表面に焼き目を付ける。
バランス
コーヒーの評価項目の一つで、「フレーバー(風味)、アシディティ(酸味)、ボディ(コク)」の調和や強弱を評価(採点)する。どれか一つが突出していたり、逆に何かが欠けていたりすることなく、全体の調和が取れていて初めて心地良いバランスと評価される。
ハリオ(HARIO)
コーヒー器具メーカーのひとつ。もともと玻璃、つまりガラス製品を扱う会社で、最初はガラスシャーレなどの理科実験用品を扱っていた。1957年にコーヒーサイフォンを作ってコーヒー業界へ進出、各種コーヒー用品を手がけるようになる。プラスチックなどガラス以外の商品も発売している。バリスタエスプレッソを中心に、コーヒーの抽出に精通した人。名乗るために絶対必要な資格などはなく、自称するだけなら誰が名乗っていても問題はない。しかし、近年は一般的にも認知度が高くなってきているため、技術が伴わないのに名乗っているとかえって信用を損なう可能性もある。日本のコーヒー協会や各種関連企業などが、研修や認定試験などを行っているので、それらのいずれかを履修するのが望ましい。パルプト・ナチュラルコーヒーチェリーを処理する方式の一つ。外皮と果肉をはずした後、ミシュレージ(粘膜質)を残したまま天日や乾燥機にかけて乾かす工程がある。
バリスタ
イタリアのバール(Bar)で、エスプレッソをいれる職人のことをこう呼ぶ。来店客が求める味、最上のサービスを提供できる技術と知識を持っている。日本では、コーヒー専門店でコーヒーを提供する者のことをバリスタと呼ぶなど、やや広義に使われている。
ハワイコナ
アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島の西側にあるコナ地区で栽培されるアラビカ種のコーヒーのこと。
ハンドドリップ
ハンドドリップとは、紙や布のフィルターとドリッパーを使って注ぎ口の細く長いコーヒーポット(ケトル)で、湯の温度やさし加減を調節しながらコーヒーを抽出する方法。
ハンドピッキング
コーヒーの生豆を振り分けること。生豆の中には、コーヒーの味に大きな悪影響を及ぼす豆が混入しているため、ひとつひとつ手作業で振り分けていく必要がある。この振り分ける作業のことを「ハンドピッキング」と言う。ハンドピッキングで取り除かれる悪い豆のことを、「くず豆」や「欠点豆」と呼ぶ。欠点豆にも種類があり、例えば「黒豆」は、腐敗発酵して黒ずんだ豆のことで、そのまま焙煎すると異味、異臭がする。その他にも、一粒の混入でもコーヒーの味に大きく影響する「カビ豆」、蛾の幼虫に食べられた「虫食い豆」、表面にしわの入った緑色の未熟な豆「ベルジ」などの欠点豆がある。また、白っぽく熟しきっていない「死に豆」は味に影響はないが焙煎しても色が付きにくく、焼きムラができてしまう。こうした欠点豆を取り除くハンドピッキングは重要な作業工程と言える。
ハンドピック
1.収穫の際、手摘みすること。2.産地にて精製後の生豆から欠点豆の除去を手で行うこと。3.焙煎の段階で焙煎前後に欠点豆を手で取り除く作業。
ハンドプレッソ
小型のエスプレッソマシンのこと。通常のエスプレッソマシンは、しっかりと加圧してコーヒーを抽出するため、比較的大型の物が多い。ハンドプレッソは、手動式のポンプで圧力をかけるため、電気のない場所でも本格的なエスプレッソを手軽に楽しむことができる。携帯に便利なサイズであることから、アウトドアや旅行先でも重宝する。棒の部分のポンプを引いたり押したりして圧をためたあと、抽出フィルターを取り出し、パウダーケースにコーヒー粉を入れ、専用のタンパーでタンピングする。ウォータータンクにお湯を入れ、パウダーケースをセットしたら、抽出フィルターを閉めて、抽出ボタンを押すだけである。エスプレッソマシンと同様、1回の抽出で1杯分のエスプレッソを楽しむことができる。
配合
種類の違うコーヒー豆を混ぜ合わせること。「ブレンド」とも言い、抽出されたコーヒーのことを「ブレンドコーヒー」と言う。一方、ひとつの品種のコーヒーのみを使用した物を「ストレート」と言い、その豆を使って抽出したコーヒーを「ストレートコーヒー」と言う。配合することで、それぞれのコーヒー豆が持つ特徴が引き出された、バランスの取れた味わいのコーヒーになる。配合するコーヒー豆の種類が多すぎると、バランスが保てなくなるため、通常は3?5種類のコーヒー豆を使ってブレンドする。配合の方法としては、特性の異なる豆を合わせる方法、整った味わいの豆に個性のある豆を合わせる方法、収穫地の標高の異なる豆を合わせる方法などがある。
麦芽コーヒー
代替コーヒーの一種。黒煎りした麦芽を煮出すか、粉末状にして他の飲料に加えることでコーヒーのような風味を得る。麦芽自体が自身のデンプンを糖化する酵素を持っており、発芽後のどの段階で生成したかにもよるがほんのりとした(もしくは強烈な)甘みを持っている。日本においては豆乳に混ぜた「麦芽豆乳」が良く知られており、各飲料メーカーからいろいろな商品が発売されている。ハゼ焙煎中、コーヒー豆が音を立てて破裂すること。水分が抜けてコーヒー豆が膨張し、色が変わり始めた頃に発生する「1ハゼ」と、焙煎が進行してから起こる「2ハゼ」がある。1ハゼはコーヒー豆内部の細胞壁が硬化し、閉じ込められた水蒸気の圧力で豆がはじけることで起こり、バチバチとかなり大きな音がする。2ハゼは熱で細胞壁がもろくなりクラックが入るように変形することが原因で、ピチピチという小さな音しかしないため、散発的に起こると焙煎の音で聞き逃す恐れがある。それぞれ、焙煎の進行度合いによって起こるタイミングが決まっているため、1ハゼは浅煎りの、2ハゼは中煎り後半から深煎りの目安となる。ハゼが起こるタイミングやばらつき方から焙煎が順調に進んでいるかを判断することができるが、全ての豆が同じようにハゼるわけではなく、中にはまったくハゼの起こらない豆もあるため、これだけを目安に焙煎を行うと焙煎度合いがずれる可能性も高いため注意が必要。
発酵豆
欠点豆の一種。生豆になった後、焙煎までの間に何らかの理由で発酵してしまったコーヒー豆。一粒混ざるだけでも、コーヒーの味わいが大幅に劣化してしまう。生豆の状態でも色味がおかしく、焙煎すると白っぽく見えるため、焙煎の前後で色を目安に取り除かれる。
焙煎
ローストの翻訳語。コーヒーの生豆を煎る事。生豆が茶色のコーヒー豆になるための加工段階の1つ。
焙煎器
生豆を焙煎するための器具。自動式と手動式のものがある。自動式は主に「直火式」「半直火式」「熱風式」に分類され、それぞれコーヒー豆に熱を伝える方法が異なっている。手動式の場合は基本的に熱源の上で豆の入った容器を振りながら熱を加える方式で、「直火式」と「半直火式」のいずれかになっている。市販されている焙煎器は、家庭用でも安価なものからかなり高価なものまで機能も材質も形状も様々あり、さらに凝っていくと焙煎器を自作する人も。こだわり始めるとそうとう奥が深い世界といえるだろう。
焙煎度
ライトからイタリアンまでの8段階ある。ライト・シナモン・ミディアム・ハイ・シティー・フルシティー・フレンチ・イタリアンの8段階が一般的。
焙煎度合
焙煎の進行度のこと。コーヒー豆は、焙煎器で加熱されることで生豆からコーヒーとして飲むことのできる状態へと変化していくが、その時どの時点で加熱をやめるかによって味や香りが大きく変わってくる。大きな区分としては「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の三段階、一般的には浅い方から「ライトロースト」「シナモンロースト」「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」の八段階に分類される。コーヒー豆に含まれる成分は品種によって様々なので、どの焙煎度合が適正かは豆によって変わるが、基本的には焙煎が浅いほど酸味が強く、深いほど苦味が強くなっていく。豆の品種、抽出方法と並んで、コーヒーの味や香りを決める重要な要素といえるだろう。ハイブリッド系アラビカ種とカネフォラ種の交配によって生まれた品種。本来この二種は染色体数が違うため交配することはできないが、東ティモールで同時に植えられていたカネフォラ種の中に偶然倍数体が含まれていたため交配が起こった。アラビカ種より耐病性が強くカネフォラ種より味や香りが優れていたため研究が進められ、特にサビ病が世界的に猛威を振るった20世紀後半以降はハイブリッド系品種が多数植えられていった。ただ、どうしてもアラビカ種に比べて香味が劣るものが多いため、近年では評価が分かれる所となっている。
パナソニック
生活家電、美容・健康商品などを取り扱うメーカー
BARATZA
グラインダーを取り扱うメーカー
ひ
ピーベリー
丸豆のこと。主に枝の先端部に丸い種が1個だけ入っている実。
ビバレッジ
ビバレッジとは英語で飲物・飲料のこと。水・薬以外の飲み物のことを指します。スターバックスコーヒーでもよく使われていますね。
挽き目
挽いた豆の粒度のこと。「挽き目が粗い」「挽き目が細かい」と表現する。具体的に分類するのであれば、通り抜けるメッシュの番手(50メッシュ、90メッシュなど)で示すが、現在のところ広く使用されている一般的な基準はなく、粗挽きや細挽きがどれくらいのメッシュのものを指すかはショップや業者ごとに異なっていることが多い。基本的には、挽き目が粗いほど抽出に時間がかかり、細かいほど短時間で一気に成分が抽出される。また一回の抽出に使う粉の挽き目が揃っていないと、粉の粒ごとに抽出の具合が異なってしまい、味や香りが乏しくなるか、逆に過抽出で雑味の混じったコーヒーになる可能性があるため注意が必要とされる。
挽く
焙煎したコーヒー豆を粉末状にする作業工程のこと。この工程を「グラインド」とも言う。コーヒー豆の挽き具合は、大きく分けて3種類あり、細かい物から「細挽き」、「中挽き」、「あら挽き」となる。エスプレッソを抽出する際に最適な「極細挽き」や、「中挽き」と「あら挽き」の中間に位置する「中あら挽き」などもある。このように挽き具合を分けるのは、コーヒーを淹れる器具に適した豆の挽き具合があるためである。器具に適した挽き具合を選ぶことで豆の香りや風味などを最大限に引き出すことができる。
非水洗式
コーヒーの実から生豆を精製する方法のひとつ。「アンウォッシュド」とも呼ばれる。精製の工程としては、収穫したコーヒーの実をそのまま地面に敷き詰め、天日で果肉が黒く変色するまで乾燥させたあと、種子を包んでいる内果皮まで一気に脱穀し、生豆を取り出すと言う方式。コーヒーの実の精製方法は大きく分けて、「ウォッシュド(水洗式)」と「アンウォッシュド/ドライ(非水洗式)」の2種類存在する。精製方法は生産地により異なり、味わいにも影響する。コーヒーの実その物には商用価値はなく、これらの精製加工を経て初めて商用価値がある生豆を得ることができる。通常は風味を損ねないように麻袋に入れて出荷される。
備長炭
ウバメガシを使った良質の木炭。火力と燃焼が安定している。現在、非常に高級化しており、原料のウバメガシは中国産のものがほとんど。近年、中国でも輸出が禁止になる動きも・・・
微粉
コーヒー豆を挽いて粉にした際、平均粒度よりも著しく細かくなってしまったもの。ミルの歯のタイプや挽くときの力のむらによって発生する。コーヒー粉は細かいほど成分の抽出が早いため、微粉が混ざっている粉を通常通りに淹れると部分的に過抽出になってしまう。カット式などの微粉が発生しづらいタイプのミルを使用するか、専用のメッシュを使用して微粉を取り除くことで問題を解決することができる。ファーストウェーブ19世紀に起こった、コーヒー史上最初の大流行を指す。それまでコーヒーは(特にヨーロッパ諸国では)紅茶に比べて一般的ではなく、味や香り、そして品位も劣る飲み物とされていた。また価格も高く、日常的に飲める嗜好品ではなかった。しかし、産業革命以降発明された様々な器具や流通の改良、コストの低下により、品質が上がり価格が下がったことから、消費量が一気に増加。瞬く間に世界中で飲まれるメジャーな飲み物となった。この「安価」「日常的」をキーワードとする一連の流行の流れをファーストウェーブといい、インスタントコーヒーを始めとする簡便なコーヒー飲料が広まっていった第二次世界大戦後まで続いた。
標高
コーヒーの場合、生豆の格付け条件のひとつとして表示される。生産国により独自に低地から高地までの山の斜面を高さによって分類する。高地産のものは、低地産のものより品質、特に香りと酸味が優れているとされる。
平井誠一郎
南蛮屋の創業者、コーヒーに本気な男。
ビアレッティ
直火式エスプレッソメーカーなどを取り扱うメーカー
ふ
VP
バキュームパック。真空包装。包装容器にコーヒーなどの内容物を充填した後に、包装内の空気(酸素)を真空ポンプで除去して、酸化によるコーヒーの品質劣化を防止、抑制する包装技術または包装形態のこと。
プアオーバー/ポアオーバー
日本で言うところの「ハンドドリップ」のこと。アメリカ西海岸を中心に広まった抽出方法で、浅炒り豆をじっくりと丁寧に抽出するのが特徴。
フィルター
濾し器のこと。コーヒー粉をコーヒー液と分離するためのパーツを指し、器具によってペーパーフィルター、金属フィルター、布フィルターなど様々な種類のものがある。使用するフィルターの性質によって通過する成分や程度も変化するため、好みに合わせて選択する必要がある。日本国内においてはペーパードリッパー(紙フィルター)とネル(布フィルター)が長らく一般的だったが、近年ではサードウェーブの影響もあり豆や嗜好にあわせて色々な器具とフィルターが使用されるようになってきている。フェアトレード生産者と正当な価格で取引することでその生活を保護し自立を促す、商取引の仕組み。コーヒー生産国は貧困国が多く、貿易上の立場の弱さから消費国に都合の良い貿易が慣習的に続いているケースが多い。また、コーヒーの買い取り価格は需要量と供給量で国際的に定められてしまうため、大生産地が豊作だった年などは生産者の生活に支障をきたすほど価格が下がることもある。フェアトレード団体は、この国際相場がどのように変動したとしても、生産者の生活が十分守られる価格を保障して買取を行い、同時に自立するための知識や設備導入のための資金を提供する。もともと欧米諸国で20世紀中頃から続けられている活動だが、近年は日本を含めたアジアの先進国からもNPOや企業が参加している。フォームドミルクスチームなどで泡立てられた牛乳。大抵の場合は同時に温められており、ドリップコーヒーやエスプレッソと組み合わせることで多彩なコーヒードリンクを作り出すことができる。エスプレッソマシンの機能の一つを使用して作られることが多いが、専用の泡だて器(ミルクフォーマー)で作ることもできる。
フードファディズム
フードファディズムとは、食べ物が健康や病気など体に与える影響を課題に信じこむこと、科学的根拠もなく、課題に評価してしまうことをいう。コーヒーで例えると、数年前までは「コーヒーは胃に悪い」など何の具体的な理由もなく迷信のように信じられている傾向があった。これもフードファディズムの一種と言える。また、最近では逆に「コーヒーはダイエットにいい」などの情報が飛び交っている。これらは間違いではないかもしれないが、フードファディズム要素が全くないわけではない。フードファディズムに陥らないためには、それらが単なる一事例に過ぎないのか、またはちゃんとコンセンサスが得られたものなのか、など多くの情報を得た上で判断する必要がある。
フードペアリング
コーヒーもしくは紅茶とスイーツの相性のことを「フードペアリング」と言う。コーヒーや紅茶などの飲料だけでなく、それに合ったスイーツも楽しむと言う考え方。ワインにおいても食事との相性を考慮する「マリアージュ」と言う伝統的な考え方が存在する。マリアージュとはフランス語で「結婚」を意味する。コーヒーを飲む際のフードペアリングとしては、季節に応じたスイーツと合わせたり、パニーニなどの軽食と合わせたりなど様々な組み合わせが考えられる。ワインと食べ物のマリアージュで代表的な物は、白ワインと生がきの組み合わせで、特にフランスで親しまれている。
フェアトレード
日本語では「公正貿易」を意味し、発展途上国で作られた製品や原料を正当な価格で取引し、発展途上国における生産者や労働者の、社会的自立と生活環境の改善を支援する運動のこと。「オルタナティブ・トレード」とも言う。国際的な貧困問題、環境保護を目的として、アジア、アフリカ、中南米などの発展途上国から先進国への輸出において、こうした取引が採用される場合がある。取引される品目は、コーヒー、バナナなどの農産物、衣服など手芸品と多岐にわたる。フェアトレード製品は、フェアトレード認証を取得する必要がある。フェアトレード認証を与えれた製品は、大量生産が困難で、その上費用がかかるため、他類似品と比較すると価格が高い傾向にある。
フェアトレードコーヒー
発展途上国で作られた製品や原料をその価値と労働の対価に見合った適正な価格で継続的に取引する運動、またその仕組みのことを「フェアトレード」と言う。フェアトレード認証を受けたコーヒーを「フェアトレードコーヒー」と言う。コーヒーは主に中南米、東南アジア、アフリカなどの発展途上国で栽培、生産されることが多いが、こうした立場の弱い発展途上国の生産者及び労働者の生活改善と自立を目指す目的で、フェアトレード運動が行なわれている。フェアトレード認証を受けているほとんどのコーヒーには、国際ラベルが記載されている。カルディコーヒーファームで購入できる「ウーマンズハンドフェアトレードブレンド」、スターバックスで販売している「フェアトレードイタリアンロースト」などが代表的な商品である。
フェザー・リング
「フェザーリング」とは、抽出したコーヒーにミルクを入れたときに、ミルクが細かい羽毛のように固まる現象のこと。コーヒーが原因となる場合と、ミルクが原因となる場合がある。コーヒーが原因の場合は、コーヒーの酸と温度により、ミルクの中のたんぱく質が不安定になった際に発生する。「コスタリカ」、「グァテマラ」、「キリマンジャロ」など酸度の高いコーヒーや、85℃以上のコーヒーにミルクを入れたときに起こりやすくなる。ミルクが原因となる場合は、ミルクの品質が落ちて酸度が高くなっている際に起こりやすい。コーヒーに砂糖を入れて温度を下げる、コーヒーの抽出液を何度も温め直さない、ミルクの保存と管理を徹底するなどの対策がある。
フェロー
「フェロー」とは、大手コーヒーチェーン店「タリーズコーヒー」における従業員(正社員、アルバイトも含む)の呼び方である。フェローは仲間と言う意味であり、求人募集情報でも、社員フェロー、アルバイトフェローと言う呼び方が使われている。このように従業員に対して特有の呼称を用いる企業は他にもいくつか存在し、「スターバックスコーヒー」ではパートナー、コンビニチェーンの「ローソン」ではクルーと言った呼び方が使われている。タリーズコーヒーではこうした独特の呼称の他にも、オーダーをフェローに伝える際の特有の掛け声がある。例えば「愛情を込めてお作りします」と言う意味の「コンアモーレ」や、「元気にお作りします」と言う意味の「コンブリオ」などがある。
フォームミルク/フォームドミルク
蒸気で泡立てた牛乳のこと。エスプレッソマシンの「スチーム・パイプ」を温めたミルクの中に入れ、しっかりとかきまわすと、空気と混ざり合って泡立ったミルクが上部に、空気と混ざってはいないが温められたミルクが下の方にできる。上の泡立ったミルクのことを「フォームミルク」、下の部分のミルクを「スチームミルク」と言う。このようにエスプレッソマシンを使用してミルクを泡立てる作業を「スチーミング」と呼ぶ。これらのミルクを静かにエスプレッソに注げば、エスプレッソのアレンジメニューのひとつである「カプチーノ」ができ上がる。カプチーノ上部のフォームミルクはキメの細かい泡でできており、上からシナモンパウダーやココアパウダーをかけて飲むのが一般的である。
フォームランドデザイン賞
1987年からデンマークで開催されている国際見本市のデザイン部門において、世界中の優れたデザイン製品の中から、最も革新的でクリエイティブな作品だけが受賞できるデザイン賞のこと。小型エスプレッソマシンの「ハンドプレッソ」は、2008年秋にその革新的なデザインが評価され、受賞を果たした。一般的にエスプレッソマシンは、しっかりと加圧してコーヒーを抽出する必要があるため、比較的大型の物が多い。ハンドプレッソはフランスで開発された小型エスプレッソマシンで、手動式のポンプで加圧できるので、旅行先やアウトドア、電気のない場所でも本格的なエスプレッソを手軽に楽しむことができる。
フォカッチャ
イタリア料理のひとつで、平たいパンのこと。強力粉、水、植物油、塩、イーストなどをベースにした生地を、綿棒か手で厚めに押しのばし、石窯で焼き上げる。焼き上がりは大きな長方形の形をしているため、食べる前にナイフで四角く切り分けられる。そのままでも食べることができるが、オリーブオイルや岩塩、ブラックペッパーで味付けしたり、ハムや肉、野菜、チーズなどを挟んでサンドイッチのように食べることもある。また、前菜の前におつまみとして提供されたり、料理に添えて出されたり、パンと一緒に提供されたりする。イタリアでは、プーリア、リグリア地方の物が特に有名。日本では、パン屋の店頭で見られるほか、フォカッチャや類似商品がファミリーレストランで扱われている。
フォレストコーヒー
自然のなかで自生した樹より収穫し、選別精製されたコーヒー。
フクオカカフェサミット2002
「カフェトライブ」主催で、2002年8月に開催されたカフェ関連のイベントのこと。福岡市内を中心とした8店舗によるカフェ屋台村などの企画を取り入れるなど、福岡最大級となったカフェイベントで、福岡市天神西通り大名にあるイベントスペース「rooms」で開催された。イベントは300人以上が集まる程の盛り上がりを見せた。「カフェトライブ」とは、主に福岡、北九州エリアを中心としたカフェに関する情報を掲載したウェブサイトで、「カフェトラ」の略称を持つ。「カフェを探す」、「ニュース」、「カフェのレシピ」、「カフェを学ぶ」、「タイアップコンテンツ」、「カフェの求人募集」、「特集」など、カフェに関するあらゆる分野の情報が掲載されているメディアである。
ブックカフェ
ブックカフェとは、カフェと書店が1つになったカフェ店舗のことを言う。書店がカフェを併設したり、逆に書店がカフェを併設したりなど、ブックカフェという業態は年々増加している。店内の自由に閲覧が可能な本や、そこで購入した本を、コーヒーを飲みながら読書を楽しむことができる。
フラスコ
サイフォンの部品のひとつで、下側にセットする球型のガラス器具。下ボールとも言う。
ブラック
ミルクやクリームを加えないコーヒーのこと。ミルクやクリームを入れたコーヒーを「ホワイト」と呼ぶのに対して生まれた言葉で、本来は砂糖が入っていても「ブラック」と言うが、最近では無糖コーヒーを指して使われることも多い。
ブラック・アイボリー
タイで生産される、象の排泄物から収穫されるコーヒー豆のブランド。飼育されている象にコーヒーチェリーを与え、未消化で排出されるパーチメントコーヒーを洗浄・精製することでコーヒー豆とする。インドネシアのコピ・ルアクやフィリピンのカペ・アラミドの象版。ただし、もともと観光業などだけでは養い切れなくなりつつある象の飼育費用確保のための事業であるため、野生ではなく飼育下にある象が利用されている点が大きく異なる。また、体内で発酵や雑味成分の分解が起こる点は共通しているものの、雑食性のジャコウネコと草食性の象では消化器内の環境が異なり、付与される香りなどについてより好ましい影響があるとされている。栄養面の配慮からコーヒーチェリーはおやつ程度にしか与えられず、象の頭数も限られるため、生産量はコピ・ルアクなどに比べてもかなり少ない。象の飼育維持費も価格に反映されるため、コーヒー一杯が日本円換算で5000円以上になることも。今のところ流通は限られており、海外の限られたバイヤーを通すか現地へ行かなければ購入することができず、日本では時々インターネットショップで少量出品されるのみとなっている。
ブラックコーヒー
ミルクや砂糖を加えていないコーヒー。味や香りがしっかりと感じられる、基本的な飲み方とされる。また、この状態であればカロリーもかなり低いため、ダイエット中にはブラックで飲む、という人も少なくない。ただし、豆の質が悪い、挽き方に問題がある、抽出に失敗しているなどの理由で容易に飲みづらくもなるため、おいしくないと感じたら我慢せずにミルクなどで味を調えたほうがよいことも。自分でドリップを練習する際には、まずは「ブラックでもおいしく飲める」を目標として調整していくと上達しやすいといえる。
フラットビーン
平豆のこと。コーヒーの豆は通常1つの実に2個入っていて半円形をしている。接する面が平らであるため平豆と呼ぶ。⇔丸豆
フラペチーノ
大手コーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」で販売されている飲料の商品名。コーヒーやクリームをベースとした飲料に、氷を加えてミキサーで混ぜ合わせ、フローズン状にした物。ホイップクリームを上に載せているため、シェイクに近い口あたりである。「フラペチーノ」と言う商品名は、「フラッペ」と「カプチーノ」の2つの言葉を組み合わせた造語である。スターバックスが考案した商品名で、商標登録されている。フラッペとカプチーノを組み合わせた飲料ではあるが、フラペチーノにはコーヒーベースの他、クリームベース、ティーベースの物があり、抹茶や果汁を使用した種類も存在するため、必ずしも「コーヒー飲料」に属するわけではなく、詳細な定義はされていない。
プランジャーポット
筒状のポットにレギュラーコーヒーと熱湯を入れ、上からフィルターで押し沈めて抽出する器具。「プランジャーポット」「フレンチプレス」「コーヒープレス」とも呼ばれる。
ブランチ
breakfast と lunch の合成語。朝昼兼用の食事。
フランチャイズ店舗
「フランチャイズ」と言う事業形態を取り入れた店舗のこと。コンビニやコーヒーショップなどの小売業がこの事業形態を取り入れている。「フランチャイザー」と呼ばれる本部が権利や商標、ノウハウなどを提供し、「フランチャイジー」と呼ばれる加盟者、加盟店がそれを受けて店舗を経営する。フランチャイザーは自己と同一のイメージでフランチャイジーに営業を行なわせ、フランチャイジーは権利や商標を利用する報酬としてフランチャイザーにロイヤルティー(対価)を支払う。大手カフェチェーン店「スターバックスコーヒー」や「ドトールコーヒー」、コンビニの「ローソン」などはフランチャイズ店舗を展開している小売業者である。
ブランドカフェ
大手企業がチェーン展開しているカフェ。スターバックスコーヒーやシアトルズベストなどのシアトル系や、ドトールやサンマルクなどに代表される国産のカフェがある。どのチェーンに行ってもしっかりしたマニュアル管理により変わらない味なのがウリ。
フリーズドライ
インスタントコーヒーの製造方法のひとつ。濃縮のコーヒー液を-40℃~-50℃で急速凍結した後、低圧下(高度の真空状態)に置き、氷結した結晶に加速度的に常温程度の温度を加えながら乾燥させる製法。
フリープア/フリーポア
ラテアートの一種で、ミルクピッチャーからエスプレッソにミルクを流し込み、操つることで葉や、バラ飾り、ハートなど描くテクニックのこと。
フルーティー
良質のコーヒー又は高地産のコーヒーに感じられる香味の感覚。ベリー系、マンゴーなどのトロピカルな果実香まで幅広くある。香味の個性を最もよく表わし、品質のバロメーターともなる。
ブルーマウンテン
ジャマイカのブルーマウンテン山脈のごく限られた地域(“ブルーマウンテンエリア”と呼ばれる)で収穫され生産されたコーヒーのこと。ほとんどのコーヒーは麻袋に詰めて出荷されるが、樽詰めで輸出されるコーヒーとしても有名。
フルサービス
カフェやレストランなどの飲食店で、従業員が客の席まで注文を取りに行き、ドリンクや料理も従業員が席まで運ぶ形式を「フルサービス」と言う。個人経営の店舗や、比較的小規模のカフェ、また昔ながらの喫茶店ではこのような形式を取っている。大手チェーン店では「ルノアール」がこの形式を採用していることで有名。反対に、客が事前にレジで注文と支払いを済ませ、料理を自分で運ぶ形式を「セルフサービス」と言い、大手チェーン店では「スターバックスコーヒー」や「ドトールコーヒー」などがこの形式を採用している。フルサービスの店舗は、セルフサービスの店舗と比べて料金がやや高めになるが、ゆったりとくつろぐことができる。店舗側にとっては、スタッフの高い接客技術が求められるため、しっかりとした教育が必要となる。
フルシティロースト
コーヒーの生豆を飲料用に加工するためは、「焙煎」と言う工程が必要になる。「フルシティロースト」とは、その焙煎度合いのひとつ。焙煎度合いは8段階に分けられており、最も浅煎りの物から順に「ライトロースト」、「シナモンロースト」、「ミディアムロースト」、中浅煎りの「ハイロースト」、中煎りの「シティロースト」、中深煎りの「フルシティロースト」、深煎りの「フレンチロースト」と「イタリアンロースト」と言う名称が付けられている。通常、浅煎り程酸味が強く、深煎り程苦みが強い。フルシティローストは苦みが強調された焙煎で、アイスコーヒーに適している。また、わずかに酸味が残された焙煎度合いであるため、コーヒー特有の甘い香りも楽しむことができる。
ブルボンポワントゥ
「ブルボンポワントゥ」とは、レユニオン(旧ブルボン島)で栽培されている希少価値の大変高いコーヒーのこと。「ポワントゥ」とは「とがった」を意味するフランス語で、豆の形状がやや細長くとがっていることからこのような名称となった。レユニオン島におけるコーヒー栽培は1700年代に始まり、ブルボンポワントゥの栽培も同時期に開始された。しかし、1800年代に起きたサイクロンによる大規模被害や労働力不足、ナポレオン戦争の影響などにより生産量は次第に減少していき、1940年前半にはコーヒーの輸出は完全に途絶えた。長く失われていたブルボンポワントゥであったが、1999年に再生事業が着手され、約8年後の2007年に復活。「香りのブーケ」と呼ばれる程重層的で華やかなアロマが特徴的である。
ブルボン種
アラビカ種。インド洋の旧ブルボン島が原産地。イエメンに移植されたものが起源で豆は小粒。弱い品種のため減産傾向にある。ブルボンの単一品種は極めて少ない。
ブルボン島
現在の「レユニオン島」。マダガスカル島の東方、インド洋上にある島で、現在流通しているアラビカ種のルーツになった“ブルボンロンド”の原産地として栽培史に名を残している。UCCでは、コーヒー史の記録から途絶えていた、もうひとつの突然変異種である“ブルボンポワントゥ”の再生に取り組み、7年の歳月を経て成功させた。
フレーバー
コーヒーを口の中に入れたときに感じる香りのこと。コーヒーに関する香りの種類はこの「フレーバー」を含めて3種類ある。その香りは、焙煎された豆と挽いた粉から感じられる「フレグランス」、コーヒーを抽出したときに感じられる「アロマ」、そしてコーヒーを実際に飲んだときに感じられる「フレーバー」。中でもフレーバーは、フルーツやバニラ、チョコレート、アーモンドなど多彩な風味が楽しめる。フレーバーはコーヒーの品種や産地、精製方法などによって変化する。現在では、さらにおいしいコーヒーを求めて、新品種のコーヒーが開発され続けている。コーヒーのフレーバーを楽しむためには、適した環境下で管理されたコーヒー豆を、焙煎具合や挽き具合に最適な方法で抽出する必要がある。
フレーバーコーヒー
コーヒー豆に食品香料で香り付けした物のこと。バニラやキャラメル、チョコレートなどの甘い香りを楽しみながら、コーヒー自体の味も感じることができる。1980年代のアメリカで誕生した。フレーバーコーヒーの製造方法はいくつかあるが、焙煎したコーヒー豆を冷まし、その後香料で香り付けすると言う方法が一般的である。香料を添加するため、コーヒー豆本来の香りはほとんど失われてしまうが、甘味料を加えていないので、カロリーや味を変化させることなく、キャラメルやシロップなどの甘い香りを楽しんで飲むことができる。
フレグランス
フレグランスとは、コーヒー豆を焙煎したときと、挽いたとき(グラインド)にコーヒー豆から醸し出される香りのこと。コーヒーの香りは3種類あり、焙煎後のコーヒー豆から感じる香りを「フレグランス」、コーヒーを抽出したときに感じる香りを「アロマ」と言う。さらに、コーヒーを口にしたときの香りを「フレーバー」と言う。フレグランスは、コーヒー豆の酸化や劣化によって徐々に失われてしまうため、焙煎後、グラインド後のコーヒー豆は密封するなどの適切な保管が必要。また、フランスの有名ブランドで国内でも販売されている「コーヒーフレグランス」と言う香水があり、トップノートにフルーツの香り、ミドルノートに花の香り、ラストノートにブラックコーヒーの香りがほのかに香る。
フレッシュバルブ
UCCが独自開発した帯型のバルブのこと。包装内の炭酸ガスを放出しつつ、劣化原因となる酸素の侵入を防ぐ。
フレンチプレス
筒状のポットにレギュラーコーヒーと熱湯を入れ、上からフィルターで押し沈めて抽出する器具。「プランジャーポット」「フレンチプレス」「コーヒープレス」とも呼ばれる。
フレンチロースト
コーヒーの生豆を飲料用に加工するためには「焙煎」と言う工程が必要になるが、「フレンチロースト」はその焙煎度合いのひとつ。焙煎度合いは浅煎りから深煎りまで8段階に分けられており、最も浅い物から「ライトロースト」、「シナモンロースト」、「ミディアムロースト」、「ハイロースト」、「シティロースト」、「フルシティロースト」、「フレンチロースト」、「イタリアンロースト」と言う順番で焙煎の強さごとに名前が付けられている。通常、浅煎り程酸味が強く、深煎り程苦みが強い。フレンチローストは苦みがかなり強い焙煎で、豆の色も黒に近い色になる。カフェオレなどのミルクを使うアレンジコーヒーに適している。
ブレンド
何種類かのコーヒー豆を混ぜて作ったもの。どのコーヒー豆をどんな配合比にするかでその店のオリジナリティを出す。混合焙煎と単品焙煎の2種のブレンドがある。
ブレンドコーヒー
ブレンドコーヒーとは、様々な種類・産地・精選・焙煎度のコーヒー豆をブレンドした(混ぜ合わせた)コーヒーのこと。ブレンドすることにより、品質の安定やコストパフォーマンスの向上、コーヒーの味に独自性・独創性が出せるなど、メリットも多い。また、ブレンドしたコーヒーに特定の産地名などの商品名をつける場合には、「生豆換算で30%以上配合しなければならない」ということが全日本コーヒー公正取引協議会により決められている。
複合カフェ
ドリンクや軽食など飲食以外の様々なサービスを提供する喫茶店、カフェのことを「複合カフェ」と言う。「メディアカフェ」とも。もともとは喫茶店が他店との差別化を図り、飲食以外のサービスを提供したことが始まりである。漫画を読みながら飲食が楽しめる「漫画喫茶」や、インターネットを利用しながら飲食ができる「インターネットカフェ」もこの複合カフェの部類に入る。個室の提供や仮眠スペースの提供など、サービスが多様化しており、インターネットゲーム会社と提携して、無料でインターネットゲームが利用できる店舗も存在する。24時間営業の店舗も多く、料金も比較的安価なことから、こうした複合カフェで寝泊まりする若者も増えている。
ブラバンシア
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
ライブコーヒー
コーヒー豆を取り扱う会社
富士ホーロー
ケトルやポットなどを取り扱うメーカー
PRESSO
コーヒーマシンを取り扱うメーカー
へ
ペーパードリップ
現在、最も一般的な抽出方法。布ドリップが簡便化から発したもの。コーヒーの味をストレートに表現できる。
ペーパーフィルター
ペーパードリップの際に使用する紙製のフィルターのこと。
ベトナム
ベトナムで生産されるコーヒーのこと。主にロブスタ(カネフォラ種ロブスタ)を栽培しており、現在ベトナムは、国別コーヒー生産量が世界第2位となっている。
ベトナム式コーヒー
3層式の専用フィルターを使用して抽出するコーヒー。あらかじめコンデンスミルクを入れたグラスの上に乗せてからお湯を注いで抽出する。フランス文化の影響を受けているベトナムでは、暑い気候で新鮮なミルクが入手しにくかったため、カフェ・オ・レを作る際にコンデンスミルクを代用に使ったことが由来とされている。
ベリーボーラー
ベリーボーラーとは、害虫の一種。コーヒーの豆の中に入り果実を食い荒らしてしまうので、コーヒーの果実が虫食い豆になってしまう。
変形豆
欠点豆の一種。成長段階で何らかの理由で変形してしまったコーヒー豆。ひしゃげているものやカットスイカのようになってしまっているもの、貝殻のように内部が空洞になってしまっているものなど、色々な形状のものがある。焙煎のむらになりやすい他、隙間にカビが生えてしまうこともあるため、形状を目安に取り除かれる。
ほ
ホイップクリーム
乳脂肪分を分離したクリームを泡立てたもの。動物性と植物性がある。コーヒーのトッピングに使用する場合、脂肪分が高すぎない方が相性が良い。
ボディー
コーヒーのコクのこと。高地産出のコーヒーの濃い味。
ポルタフィルター
エスプレッソマシンの一部で、コーヒー粉を入れるバスケット状のパーツ。コーヒー粉はポルタフィルター内に押し固めて入れられ、ここを高圧のお湯が通過することでエスプレッソが抽出される。取り外しが可能で、使用した粉を排出する際にがんがんと叩きつけられることも多いため、かなり丈夫な造りになっていることが多い。
細挽き
焙煎したコーヒー豆を粉末状にする作業のことを「グラインド」と言い、「細挽き」はその挽き具合のひとつ。挽き具合は挽いた豆の粒の大きさ(粒度)によって基本的に3種類に分類される。この3種類は粒度が細かな物から「細挽き」、「中挽き」、「粗挽き」となる。ただし、エスプレッソを抽出する際に使用する「極細挽き」や、粗挽きと中挽きの中間である「中粗挽き」などもある。細挽きは、グラニュー糖程度の大きさの粒で、濃厚な味わいのコーヒーを抽出するのに最適な挽き具合である。適した抽出器具は、ペーパードリップやサイフォンである。挽いたあとの豆は湿気を吸うため酸化しやすく、風味が劣化しやすいので、そのつど適量を挽くのが良いとされている。
ボダム
北欧キッチン雑貨メーカー
ボンマック(BONMAC/bonmac)
グラインダーやブルーワー、全自動ドリップ式コーヒーマシンといった高性能な業務用製品を取り扱うメーカー
ポーレックス
コーヒーミルを取り扱うメーカー
ま行
ま
MR.COFFEE
コーヒーメーカー, 電動コーヒーミル, エスプレッソマシン, 電動ロースターなどを取り扱うメーカー
マイクロミル
小規模な精製処理施設のこと。精製処理施設とは、収穫したコーヒーチェリーを生豆にする施設。生成処理施設によって、プロセス(方法)はさまざま。
マイルド
味や香りが穏やかであること。コーヒーにおいては、苦味や酸味があまり強くなく刺激の少ないものを指す。ブラジルやコロンビアのコーヒーがこの特徴を持っており、日本ではじめて大々的に飲まれるようになったコーヒーがブラジルのものだったことから、日本人好みの味わいとしても知られている。対義語は「ストロング」。
マウスフィール
コーヒーを口に含んだ瞬間に感じる「質感」のこと。濃度や、舌触り、粘度といった特性を総合的に判断し、コーヒーを評価する上での指標とする。
マキアート
エスプレッソに温めたミルクと泡立てたミルクを入れた、エスプレッソのアレンジメニューのひとつ。「カフェラテ」また「カプチーノ」と似ているが、泡立てたミルクの量に応じて呼び方が変わる。もともとはすべて同じエスプレッソである。中でもマキアートは、エスプレッソに少量の泡立てたミルクを加えた物のことを言う。マキアートとは、イタリア語で「しみの付いた」と言う意味があり、エスプレッソに注いだミルクの跡がしみのように見えることからこの名前が付けられた。キャラメルソースを加えて「キャラメルマキアート」として楽しむこともできる。
マキネッタ
直火式のエスプレッソメーカーのこと。エスプレッソを抽出するには通常大型のエスプレッソマシンが必要だが、マキネッタは小型のポットのような形状をしており、家庭のガスコンロで手軽にエスプレッソを抽出できる。日本で言う急須のような物であり、イタリアではほとんどの家庭が所有している。各家庭では通常このマキネッタを利用してエスプレッソを楽しんでいる。マキネッタはくびれのあるポットのような形になっており、3層構造になっている。下に水を入れ、中央のフィルターにコーヒー豆を入れる。これで直火にかけると、下の水が沸騰し、中央にあるパイプを通ってお湯がフィルターへと流れ、コーヒー豆を通過してから上部のカップ部分にパイプを通ってエスプレッソが抽出されると言う仕組みである。
マラゴジッペ種
コーヒー豆の品種のひとつで、ブラジル原産のティピカ種の突然変異。発見された地域がブラジル・バイーア州・マラゴジッペ地区だったことからこの名前が付けられた。マラゴジッペ種のコーヒーの木は他の品種と比べて種子や葉、木が大きい点が特徴。樹木が高いため収穫が難しく生産性が低いため、希少価値の高い品種となっている。豆その物も大粒で見栄えが良いため、一部のマーケットでは人気である。主にメキシコ、コロンビア、ニカラグア、グァテマラで生産されている。マラゴジッペ種で抽出したコーヒーは、やわらかなコクと細やかな酸味が特徴で、フルーティな口当たりの味である。カフェイン含有量が少なく、軽めの焙煎で軽やかに味わうことができる品種である。
マラゴジペ(マラゴジッペ)
ニカラグア原産の品種の一つ。突然変異で生まれたとされ、コーヒーチェリーや生豆の状態でそれとわかるほど大きなサイズが特徴。そのため、様々な品種が交じり合って存在し、ほとんど品種ごとの分類をせずに処理されるニカラグアのコーヒー豆のうち、ほぼ唯一品種を特定した状態で商品化される。やや大味ではあるものの香味に優れ、比較的病害に強いため他の国や地域でも栽培が始まっている。また、マラゴジペと他品種の交配種も現れ始めており、中には近年香り高い高級コーヒーとして人気の出始めている「ゲイシャ」を思わせる香りや、キャラメルなどの豊かな甘みを持つものもあり、交配元の品種としての可能性も注目されている。
マンデリン
インドネシアのスマトラ島で産出するアラビカ種の豆。マンデリン族がという人々が栽培していたのでこの名がついた。
丸豆
ピーベリーのこと。
マックマー
「カフェプッシュ」を主に取り扱うメーカー
マザーウィング
浄水器を取り扱うメーカー
み
ミクスチャ-カフェ
ドリンクや軽食など飲食以外のサービスを提供したり、様々なジャンルの物をカフェと複合させた店舗のことを言う。サービスの内容としては「インターネットカフェ」と言った飲食しながらインターネットができる形態の店舗や、「漫画喫茶」と言った飲食をしながら漫画を読むことができる形態の店舗がある。様々なジャンルの物とカフェを複合させた店舗としては、カフェとフラワーショップ、またカフェとCDショップなどと言った店舗がこれに属する。もともとは喫茶店が他の喫茶店との差別化を図るため、飲食以外のサービスを提供したことが始まりである。これからのカフェの定番になるであろう店舗形態と言える。
ミディアムロースト
コーヒーの生豆を飲料用に加工するためは「焙煎」と言う工程が必要になるが、「ミディアムロースト」とは、その焙煎度合いのひとつ。焙煎度合いは浅煎りから深煎りまで8段階に分けられており、最も浅い物から「ライトロースト」、「シナモンロースト」、「ミディアムロースト」、「ハイロースト」、「シティロースト」、「フルシティロースト」、「フレンチロースト」、「イタリアンロースト」と言う順番で焙煎の強さごとに名前が付けられている。通常、浅煎り程酸味が強く、深煎り程苦みが強い。ミディアムローストは「中煎り」に属する焙煎度合いで、豆は茶褐色。まろやかな酸味に加え、コーヒーらしい香りと苦みが楽しめる。このローストにはアメリカンコーヒーが適している。
ミネラルウォーター
イオンが一定の割合で含まれる水。イオン量が多いと硬水、少ないと軟水と呼ばれる。コーヒーを淹れる際にわざわざミネラルウォーターを使用する必要はないが、もし使用する場合は硬水は味や香りの抽出が控えめに、逆に軟水では通常よりしっかりとした抽出になることを踏まえて豆の特徴や自分の好みに合った水を選ぶ必要がある。
ミューシレージ
ミューシレージとは、コーヒーの果実の中にあるパーチメントの外側に付着した粘液質のこと
ミュシレージ
コーヒーチェリーを構成する要素のひとつで、ペクチンを主成分とする粘液質。外皮と果肉を取り除いた内側、パーチメント(内果皮)とシルバースキンの外側に該当する。ウォッシュトの工程では、果肉を取り除いた種子を数日水につけて発酵させる事でこのミュシレージを取り除く。逆にパルプトナチュラルでは取り除かずにそのまま天日干しする工程を経る。
ミル
グラインドのこと。
ミルク
動物、特に牛の乳。コーヒーに使用される場合は温度も状態も様々で、特に泡立てたものをエスプレッソに加える場合は、分量や泡状のものと液状のものの比率などでも名称が変わる。苦味や酸味を和らげる効果があり、普段コーヒーを飲みなれていない人や子供でも、ミルクを加えれば飲めるという人も多い。近年では、脂肪分を調整したローファット、ノーファット、脂肪と水分を抜いて粉末状にすることで独特の風味のあるスキムミルクなど、低脂肪のものやソイミルク(豆乳)も人気を博している。なお、コーヒー用クリームにもミルクという名称がついていることがあるが、ほとんどの場合植物油を乳化させて香料などを混ぜたもので、牛乳が使用されていることは稀である。
ミルクピッチャー
ミルクピッチャーとは、コーヒーや紅茶を飲むときに、ミルクを入れておく容器のこと。持ち手がある物とない物の両方があり、材質は陶磁器、ステンレス、ガラスなど様々である。同じような使用目的で「ミルクポット」があるが、比較的、大人数用の物をミルクポットと呼ぶことが多い。また、エスプレッソマシンに付いている、スチームパイプを使って泡立てたミルクを作るときに使用する専用容器のことも、ミルクピッチャーと言う。この場合のミルクピッチャーはステンレス製で、下半分が膨らんだ形に角度が付いた注ぎ口がある形状になっている。これは、ミルクのスチーミングにとって大切なポイントであり、ラテアートを描く上でも重要な要素となっている。
ミルクフォーム
スチームなどで泡立てたミルク。特に「フォームドミルク」と「ミルクフォーム」でわけて記載されている場合、前者はまだ液状の部分、後者は泡状の部分を指すことが多い。これは、エスプレッソドリンクなどでは泡立てたミルクの液状部分と泡状部分をそれぞれどれくらい入れるかで名称が変わり、厳密な表記が必要なためである。
ミルクホイッパー
ミルクホイッパーとは、ミルクを細かくふっくらと泡立てたフォームドミルクを作るための専用器具のことである。フォームドミルクは、エスプレッソに入れてカプチーノなど様々なバリエーションのコーヒーを作るときに、不可欠な物である。低脂肪の物は避けて、脂肪分の高い牛乳を40?60℃程度に温めてから、ミルクホイッパーを使って、フォームドミルクを作る。また、似た物にスチームドミルクがあるが、フォームドミルクが空気を多く含みボリュームのある泡であるのに対して、スチームドミルクは、蒸気で温めたミルクのことである。カップに注いだ際に、スチームドミルクの層の上に、ボリュームのあるフォームドミルクが乗るイメージとなる。
水出しコーヒー
名前の通り、水を使って抽出したコーヒーのこと。別名「コールドブリュー」や「ダッチコーヒー」とも呼ばれている。熱を加えずに時間をかけてじっくり抽出することで、コーヒーの豊かで深い香りがたっぷりと溶け込み、雑味が無くすっきりと飲みやすいのが特徴。カフェインも少なく、ヘルシー志向の方にもおすすめ。水出しコーヒーは温めても美味しいですが、加熱により香味が変化することがある。
水蒸気
高温になるなどして、水が気体になったもの。密閉することで容器内の圧力を容易に上げることができ、マキネッタやサイフォンなど、コーヒーの抽出に関わることも多い。また、エスプレッソマシンでもお湯に圧力をかけたり、ミルクをスチームするのに使用されている。
水洗式
水洗式とは、コーヒーの実を生豆に精製する方法のひとつで、「ウォッシュド」とも呼ばれる。精製の工程としては、まず収穫したコーヒーの実を水槽に入れ、混入物や未熟豆を取り除いたあと、果肉を除去し、もう一度洗って粘液質を取り除く。それから乾燥させ、脱穀機にかけて生豆にすると言う流れ。コーヒーの実の精製方法は、この「ウォッシュド(水洗式)」と「アンウォッシュド/ドライ(非水洗式)」の2種類。生産地により方法が異なり、味わいにも影響する。なお、コーヒーの実その物には商用価値はない。精製加工し種子にして初めて実用価値、商用価値がある生豆になる。通常は風味を損ねないように麻袋に入れて出荷、取引される。
未熟豆
コーヒーの生豆に混入している欠点豆のひとつ。不良品である欠点豆を取り除くために、良品との選別作業が必要になるが、この作業工程を「ハンドピック」と言う。欠点豆にはいくつか種類があり、「未熟豆」や「カビ豆」、「虫食い豆」などである。未熟豆は「未成熟豆」また「ヴェルジ」とも呼ばれており、未成熟なまま摘み取られてしまったために成熟できなかった豆のことである。通常、生豆はさわやかな緑色をしているが、この未熟豆は茶色がかった黄緑色をしており、表面がガサガサしているのが特徴。成熟しきってないため、成熟豆よりも軽い。未熟豆が混入したままコーヒーを抽出すると悪臭の原因となる。
む
ムンドノーボ種
ムンドノーボ種とは、ブラジルを代表するコーヒー豆である。高温多湿の環境への適応性が高く、病害虫に強い特徴を持つが、その反面、成長が少し遅い。他の種と比較して樹高が高くなるため、収穫のときに剪定を必要とすることが多い。ムンドノーボ種は、ブルボン種とスマトラ種が自然交配して生まれた、アラビカ種の一種である。この2つは、両方ともティピカ種の突然変異したコーヒー豆である。そのためムンドノーボ種は、ブルボン種のコクのある甘みと、スマトラ種のスパイシーと表現されるような個性的で強いコクが重なり、酸味、甘み、苦みのすべてにおいて、バランスが良い物と言われている。また、ムンドノーボ種を含むアラビカ種は、各地で栽培されている。
虫食い豆
欠点豆の一種。成長途中、生産中、もしくは流通中に虫食いが発生した豆。虫が残っていることはあまり無いが、虫食い部分にカビが発生していることがあるため、ハンドピックで取り除く。品種にもよるが、他の欠点豆に比べると見かけることは多くはない。
め
メイド喫茶
メイドカフェともいう。メイドになりきった店員が、客を「主人」に見立てて給仕などのサービスを行う喫茶空間のこと。主に日本に展開し存在する飲食店(コンセプトカフェ)の一種である。店内でメイドによるイベントなども開催される。秋葉原や池袋でチラシ配りをしているメイドもいる。
メジャースプーン
メジャースプーンとは、コーヒーの豆や粉を量るときに使用するスプーンのことである。コーヒーメーカーや保存容器の付属品として付いてくることも多い。メジャースプーンは、7g用や10g用など、メーカーによって規格がまちまちで、統一されていない。そのため、メジャースプーンを使用する前に、そのスプーンが1杯あたり何g入る物なのかを確かめることが大切である。材質は、木、プラスチック、陶器など様々で、デザインも豊富。メジャースプーンを使用する際に注意することは、粉の状態と豆の状態での、重さの違いである。10g用のメジャースプーンにすりきり一杯分のコーヒー豆を入れ粉砕すると、粉がメジャースプーン山盛りになり、分量は10g以上となるので注意が必要である。
メッシュ
1、挽いたコーヒーの粒の大小を調べる特別なふるいのこと。2、コーヒーのミルの挽き目(粗さ)のこと。
メリタ
コーヒー器具メーカーのひとつ。ペーパーフィルターを使用する三角ドリッパーを発明したメリタ夫人が設立した会社で、100年以上の歴史を持つ。「蒸らした後、お湯を一度に注いで、後はドリッパーに全部任せる」という独特の使用法を推奨することで有名。
メリタ式
1つ穴のドリッパーを使うペーパードリップ。1つ穴なので目詰まりしないように中深煎りの豆を抽出するのによい。注湯は一回のみで、途中追加のお湯は注がないため、あらかじめ湯量と粉の量をきっちり正確に量っておくことが必要。
メリタバー キューブ
エスプレッソマシンなどを取り扱うメーカー
も
モーニングサービス
日本の喫茶店、カフェ、レストランが朝にドリンクやトーストなどの特定のメニューを、朝食として割安価格で提供するサービスのことを指す。略して「モーニング」ともいう。発祥は愛知県一宮市。モーニングメニューはトースト、サンドイッチ、たまごサラダ、たまごサンドなど様々。
モンスーン
インドで生産されている、コーヒー豆のブランドの一つ。本来は「モンスーン・プロセス」という、処理方法で生産されたコーヒー豆を指す。帆船での貿易が主流だった時代、インドからヨーロッパへ渡る数ヶ月の航海の間中潮風にさらされ続けたコーヒー豆は薄緑から黄金色に変化し、独特の香味を獲得することがあった。この豆は新航路や蒸気船の登場で輸送期間が短縮されると姿を消すが、イギリス国内などの愛好家からの要請を受けて同様の変化を促す処理法方「モンスーン・プロセス」が開発される。このプロセスでは、ドライ方式で脱殻された生豆を麻袋につめ、風通しの良いところで数ヶ月間季節風に当て続けることで帆船輸送時の状況を再現。この処理方法を経た豆はかつてと同じように黄金色に変化しており、プロセスの名を取って「モンスーン」のブランド名で販売される。
MOTTA
日用雑貨及びホテルレストラン用品を取り扱うメーカー
や行
ゆ
UCC
UCC上島珈琲株式会社の略称。[U]eshima [C]offee [C]ompany の頭文字を取ったもの。
ユアンヤンコーヒー
フィルターコーヒーを使用したドリンクの一種。コーヒーと紅茶を混ぜてコンデンスミルクを溶かした、台湾で人気の飲み物。やってみるとわかるが、適当にコーヒーと紅茶を混ぜただけだと、薄まったコーヒーの味に複雑化した紅茶の香りがまとわり付いてあまりおいしいものではなく、それぞれの銘柄の相性や混ぜ合わせる比率などが重要になってくる。うまくはまるとピントが急に合ったようにおいしくなるので、追求しはじめると意外と奥の深い飲み物かもしれない。
湯温
お湯の温度。?コーヒーの抽出に使用するお湯は、使用する器具や豆の種類、挽き目などによって様々な温度に設定される。 基本的には湯温が高い方が苦味が強く、低い方が酸味の強いコーヒーになる。これはコーヒーの中に含まれる成分のうち、苦味や渋みに関する成分の方が高温でなければ溶け出しにくいためである。ただし、豆の粒度や抽出にかける時間などによっても味わいは大きく変わってくるため、自分の好みに合わせたコーヒーを入れるためには何度も試行錯誤しながら温度を決定していくしかない。沸騰直後のお湯を少し休ませる、ポットに移すなどの条件をそろえることである程度湯温をコントロールできるが、厳密にやるのであれば水温計を使用して確認したほうが良い。
油分
コーヒー豆に含まれる成分の一つ。焙煎を深煎りにまで進めていくと豆の表面がつやつやしてくるのは、熱で細胞壁が壊れて細胞内に含まれていた油分が表面に浮いてくるからであるとされる。ペーパーフィルターやネルなどを使用すると、フィルターに吸着されてしまってコーヒー内には落ちてこないが、フレンチプレスや金属フィルターで濾過すると、油分も含んだコーヒーを味わうことができる。一般的には、油分を含むコーヒーの方がコクのある強い味わいになるとされる。
有機栽培
食の安全性への意識の高まりとともに、有機肥料だけを使用している農産物が一般的に流通するようになり、日本では「有機農産物加工品の日本農林規格」が1999年7月に公布されて有機栽培が法的にも整備された。コーヒー業界でも、それ以降、JAS認証を得た各国の有機栽培コーヒーが販売されるようになった。
有機栽培コーヒー
有機栽培コーヒーとは、農薬や化学肥料などの薬品を使わないで育てられたコーヒー豆を使用したコーヒーのことである。コーヒー豆に違いはなく、薬品を使用せず、自然のままで育てられるコーヒー豆のため、「オーガニックコーヒー」と呼ばれることもある。薬品を使用していないため体への害は少なく、安全性には優れているが、知名度が低く割高である。日本では1997年7月に「有機農産物加工品の日本農林規格」が公布され、有機栽培が法的に整備された。以降、日本農林規格(JAS)認証を受けた各国の有機栽培コーヒーが販売されている。このJAS認証の基準は、過去3年以上の期間、農薬、殺虫剤、化学肥料などの薬品を使用していない土地で育てられた豆としている。
URNEX
コーヒー、エスプレッソ関連機器用洗剤を取り扱うメーカー
よ
ヨード臭
ヨード臭とは、ブラジルのコーヒーでたまに起こる、コーヒー豆の臭いのひとつである。リオ臭とも呼ばれる薬品のようなこの臭いは、土壌の影響で発生する。コーヒー豆の臭いは未加工の見た目だけで判断することは不可能であり、コーヒーとして使うことで発生する香りから、初めておいしいコーヒー豆か否かが分かる。そのため、コーヒー鑑定士の感応テストが重要で、日本の焙煎会社も、少しでも混ざっていると鑑定士が判断したコーヒーは買わないよう努力している。その結果、日本ではヨード臭のあるコーヒー豆はあまり市場に出回らない。またブラジル国内でも、品質の向上に伴い、強烈なヨード臭のするコーヒーは、少なくなってきている。
ら行
ら
ライトロースト
アメリカンタイプのロースト。カフェインが強く酸味も強い。朝におススメ。浅煎り。
ラッシー
ラッシーとは、ヨーグルトの一種であるダヒーをベースに作るインドの飲み物である。日本では砂糖を入れて甘くする物が多いが、塩味の物や、バナナやマンゴーなどの果物を入れる物など、バリエーションが豊富である。また、ベースとなるヨーグルトも、どろっとした物から、水分が多くさらっとした物まで様々である。ヨーグルトの濃さによる名前の違いはない。しかし、バナナを入れたラッシーは「ケーラ・ラッシー」、マンゴーを入れたラッシーは「アーム・ラッシー」などのように、中身により呼び名が異なる。インドでは、北では紅茶が、南ではコーヒーがポピュラーであるが、ラッシーについては、インド全土にわたって好まれている。
ラテ
字義的にはミルクいり飲料全般のことだが、現在では注釈無しでラテといえば一般的にカフェラテの事を指す。セカンドウェーブでエスプレッソ系飲料が流行った際に、カフェラテ、カフェモカ、カフェミストなど「カフェ」の付くドリンク名が多かったため、これを略したものが定着したと考えられる。
ラテ・マキアート
ラテ・マキアートとは、カップに2種類のミルク、または高密度に泡立てたミルクを注いだあとに、エスプレッソを注ぐコーヒーのことである。マキアートとは、イタリア語で「しみ」を意味しており、ラテ・マキアートは正統派のラテバリエーションである。作り方は、まず温めたミルクである「スチームドミルク」をカップに入れ、次に泡立てたミルクである「フォームドミルク」を注ぐ。そこにエスプレッソを加えると、一番下に液体のミルク、その上にエスプレッソ、そして一番上に軽い泡の層ができる。この3層に分かれた見た目が、ラテ・マキアートの特徴とも言える。ラテ・マキアートに似た物にカフェ・ラテがあるが、こちらはエスプレッソを先に入れ、そこにミルクを注ぐ物である。
ラテアート
カフェラテを作る際に表面に描く模様などのアート。エスプレッソにフォームドミルクを注ぐと、その部分に茶色く縁取られた白い跡が残る。これを利用して、ジグザグに注いだり強弱をつけることで複雑な模様を作り出す。古典的なものとしては「ハート」「木」「チューリップ」などがあり、これらを組み合わせて複雑化したものも。さらに近年では、注ぎ終わった後にピックを利用してキャラクターや文字を書いたり、ココアパウダーなどを利用してシルクスクリーンのように型をプリントしたり、固く泡立てたミルクフォームを盛って立体化したりといった様々な技術も生まれ、一気に多様化している。飲み物の表面に作り出す、本来その場限りのお遊びだったが、SNSの発達によって記録と発信が日常化したことも複雑化と流行の一因と言えるだろう。
ラテンアメリカ
広義では、南北アメリカ大陸とカリブ海に位置する国のうち、メキシコ以南の国々を指す。狭義ではラテン系文化を継承する20の国や地域とされることもあるが、現在はあまりこちらの意味は使用されていない。ブラジルを始めとしてコーヒー栽培を行う国が多く、非常に良質なコーヒー豆が取れる地域も多数含まれる。リベリカ種コーヒーノキの種類のひとつ。インドネシアなどで栽培されていたが、現在はほとんど商業的には出回らない。マレーシアやスマトラ島、その周辺で、現地の人々が自分で飲むために少量栽培されているのみである。
ラ・チンバリ
エスプレッソマシンメーカーを取り扱うブランド
り
Rhinowares
ミルクピッチャーなどを取り扱うメーカー
リキッドコーヒー
リキッドコーヒーとは、いわゆる「缶コーヒー」や「ペットボトル入りコーヒー」などのようにコーヒーを抽出した状態で売っているもの。その呼び方はコーヒーに含まれる生豆の量によって分類されている。・5% 以上生豆を使用しているものが『コーヒー』・2.5% 以上 5%未満のものが『コーヒー飲料』・1% 以上 2.5%未満のものが『コーヒー入り清涼飲料』また、コーヒー飲料でも乳固形分3%以上のものは『乳飲料』と表示される。
リブ
ドリッパーの内部についている線状の突起構造。ペーパーフィルターがドリッパーに張り付き、注いだお湯がコーヒー粉の間を通らずにペーパーとドリッパーの間に逃げてしまうのを防止するため、またお湯を吸って膨張する粉の動きを阻害しないための構造と言われている。メーカーごとに独自の理論に基づいた、それぞれ異なる形のリブがついている。お湯の注ぎ方や味の好みによってどれを使用するのが良いかは変わってくるが、各メーカーが出している純正のペーパーを使用した方がより効果が高まるとのことなので、どれがよいか試す際にはペーパーフィルターもそろえて比べてみた方が良いといえるだろう。
リベリカ
コーヒーの栽培種。非常に生産は少なく、ほとんど生産されていない。病害虫に対してはアラビカ種よりは強いがロブスタには劣る。
リベリカ種
リベリカ種とは、コーヒー豆の一種である。カフェインや香りが強いが、あと味はすっきりとしている。リベリカ種は、ロブスタ種と同じく、高温多湿の環境に適応する反面、さび病などの病害に弱いと言う難点を持っている。熱帯地帯であるマレーシアやフィリピンなどの低地で多く栽培されているが、原産地はアフリカにあるリベリアである。リベリカ種は、世界全体のコーヒー豆流通量の1%にも満たないため、消費量はとても少なく、日本ではあまりなじみがない。果実が成熟するのに時間がかかる上に、収穫が大変な程大きく成長してしまうなどの原因から収穫量も少なく、あまり流通していない。しかし、コーヒー農園では家庭用として栽培し続けられている。
る
ルアックコーヒー
世界三大幻の珍コーヒーの1つ。ジャコウイタチの糞から採集したコーヒー豆。
れ
レインフォレストアライアンス
レインフォレストアライアンスとは、アメリカニューヨークに本部を置く非営利団体のことである。レインフォレストアライアンスの目的は、地球環境保全のために熱帯雨林を維持することにある。環境、社会、経済面の厳格な基準に照らし合わせて認証を受けた農園には、レインフォレストアライアンス認証が渡される。これは、地球環境保全を意識し、野生動物の保護や土壌と水源の保全がしっかりと守られていることを意味する。コーヒーやチョコレート、果物と言った多くの商品に当認証が表示されるようになっている。この認証を取得した農家の人々は、毎年の監査をしっかりとクリアし、日々生物と社会の共存、人間と動物の共存を考えて農業を行なっている。
レギュラーコーヒー
レギュラーコーヒーとは、焙煎したコーヒー豆、またはそのコーヒー豆を挽いて粉にした物のことである。また、インスタントコーヒーに対して、一般的なコーヒーを指すときにも使われる。市販されている粉のレギュラーコーヒーの作り方は、まず生豆を焙煎し、1種類、あるいは数種類をブレンドした豆をグラインドで砕く。数種類を混ぜることにより、1種類では出せない香りや酸味、苦みを楽しむことができるようになる。グラインドで砕くときに、豆や商品により、粗挽き、中挽き、細挽きなどに分けて挽いていき、それを包装して完成となる。レギュラーコーヒーを淹れるときは、コーヒーの持つ成分をいかに湯や水に抽出できるかがポイントとなり、湯の温度、蒸らしが味の決め手となる。
冷コオ
関西で言うアイスコーヒーのこと。
ろ
ロースター
コーヒーの生豆(なままめ・きまめ)を焙煎する機械。
ロースト
焙煎のこと。
ロート
ロートとは、コーヒーサイフォンの部品のひとつで、上ボールとも呼ばれる。円筒型のガラス器具で、フィルターとコーヒー粉を入れてコーヒーサイフォンの上部にセットする。コーヒーサイフォンは、水蒸気の膨張を利用してコーヒーを抽出する器具である。アルコールランプで湯を入れたフラスコの底を温めることにより、水蒸気が膨張して湯が上部のロートへ移動する。そこで、ロート内にセットしておいたコーヒーと湯が混ざり合い、コーヒーを抽出する。その後、アルコールランプを外すことにより水蒸気が冷やされて収縮し、フラスコ内にコーヒーが再度吸い込まれる仕組みとなっている。おいしく淹れるには、コーヒーの粉を湯に浸け込んでいる間の温度が重要となる。
ロブスタ
コーヒーの栽培種で正式名はカネフォラ種。アフリカのコンゴ原産。アラビカ種に比べ病害虫に強い。アフリカ・アジア地域での栽培が多い。
ロブスタ種
ロブスタ種とは、コーヒー豆の一種である。ロブスタ種は、病害虫に強く、高温多湿の天候にも適応し、さらに成長が早いため収穫量が多いと言う特徴がある。その結果として、他のコーヒー豆の種類より安価で入手することができる。主に東南アジアやアフリカで栽培されているが、中でもベトナムでは栽培が積極的に行なわれている。ロブスタ種は、カフェインやクロロゲン酸などが豊富に含まれているため、苦みと渋みは強いが酸味が少ない。他のコーヒー豆と比べて、コーヒー豆が少量でも味が良く抽出され、濃い味を出すときなどに使うことがすすめられており、インスタントコーヒーや缶コーヒー、アイスコーヒー、水出しコーヒーなどに多く使われている。
ロマーノ
エスプレッソドリンクの一種。エスプレッソにレモンピールで香りをつけたもの。レモンの爽やかな香りがエスプレッソをいっそう引き立てるさわやかな一杯。これにレモン果汁も加えると「リモーネ」というレシピになり、こちらはエスプレッソ本来の酸味に加えてレモンのすっぱさが刺激的な、ロマーノとはまた違ったおいしさを味わえる。
濾過
液体をメッシュなどのフィルターに通し、固形物を分離すること。抽出が終わったコーヒーは、沈殿させて上澄みをカップに注ぐイブリックのような例外を除いて、濾過によってコーヒー粉とコーヒー液を分けるが、どのタイミングで、どんなフィルターを使用して濾過するかによって味わいが大きく変わってくる。ペーパーフィルターやネルなどで濾過すると、微粉はもちろん油分なども混じらないクリアな味わいのコーヒーになるが、逆にフレンチプレスなどの粗めの金属フィルターの場合は、液面に油膜の張った、飲み終わった後カップの底に粉が残るほどの「粗濾し」なコーヒーになる。
わ行
わ
和カフェ
和カフェとは、和風のスイーツを楽しむことができるカフェのことである。スイーツと言えば洋菓子を想像する人が多いが、日本ならではの美しい和菓子は、年代や性別を問わず多くの人に人気がある。そんな和菓子を楽しむために作られたカフェテリアが、和カフェである。和カフェで提供されるスイーツは、主に和菓子だが、カステラやようかん、抹茶のアイスクリームなどを提供する店が多い。また、和菓子だけではなく、洋菓子も扱う店も多く、どんな客でも楽しめる甘味所となっている。和カフェのもうひとつの特徴は店の雰囲気である。和菓子をメインに楽しむ場所のため、その店内は和風にデザインされているところが多い。